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Alienware25周年の本気が見えた

第12世代インテル Core プロセッサー搭載「New Alienware Aurora R13」を徹底解剖!圧倒的な存在感のプレミアムゲーミングPC (3/3)

2021年12月24日 11時00分更新

文● 高橋佑司 編集● ASCII

提供: デル・テクノロジーズ

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圧倒的なゲームパフォーマンスを発揮

 ここからは、ゲーミング性能をチェックしてみよう。まずは、「3DMark」で3Dグラフィックの描画性能に関するパフォーマンスを測ってみる。

 ビデオカードにGeForce RTX 3080 Tiを搭載するハイエンド寄りの構成だけあって、3DMarkのスコアーの伸びはかなり良好だ。

 以前ASCIIで、GeForce RTX 3080を搭載する「Alienware Aurora R11」のレビューを行ったが、その際はCPUにCore i7-10700KFを搭載した構成で、Time Spyが16066、Time Spy Extremeが7815という結果になった。

 それと比較すると、前者は約15%、後者は約18%スコアーが伸びている。2世代前のモデルではあるが、最新世代の構成でかなりの進化を感じられる結果だ。

 次は、実際のゲームをでどのくらいのフレームレートを発揮できるのかを見ていこう。最初のタイトルは、人気のバトルロイヤルFPSゲーム「Apex Legends」から。グラフィックオプションは、負荷が最大になるよう設定している。解像度はフルHD(1920×1080ドット)、WQHD(2560×1440ドット)、4K(3840×2160ドット)の3つで計測した。

 そのうえで、射撃訓練場において一定のコースを移動した後に「バンガロール」のスモークの中に入り、そこでスモークが晴れるまで待つという一連の行動をとった時のフレームレートを、CapFrameXで計測した。CapFrameXでは、最小フレームレートの代わりに、データ全体を100分割して最小値から1%の値を計測するため、その値をMin(1%)と記載している。

 Apex Legendsは、デフォルトだと144fpsまでの制限がかかっているので、起動オプションでその制限を解除しているが、それでも300fpsまでの制限がかかる。今回は訓練場で計測したが、フルHDとWQHDでは、300fpsの上限に張り付いている様子も見られた。4Kになるとさすがに少し落ちるが、それでも平均fpsは、一般的なゲーミングディスプレーで対応する144fpsを大きく上回っている。

 今回は計測環境のブレを極力避けるためにオフラインの訓練場で計測しているが、そのぶんグラフィック設定を高めに設定している。競技向けの設定にするならば、解像度とグラフィック品質はあまり上げないため、他プレイヤーがいる環境でも十分なフレームレートを保てるだろう。

 続いて、eスポーツタイトルとして根強い人気を誇るタクティカルFPS「レインボーシックス シージ」でもパフォーマンスを測る。APIは「Vulkan」を使用し、グラフィック設定は「総合品質」を“最高”、「レンダリングスケール」を“100”に設定。ゲーム内ベンチマークを使ってフレームレートを計測した。

 こちらはさらに軽量なタイトルなので、4Kでも最低フレームレートが170fpsを超えるという結果に。今回のNew Alienware Aurora R13の構成であれば、本作のプレイにパフォーマンス面の不満を感じることはほぼないだろう。

 リフレッシュレート144Hzのゲーミングディスプレーはもちろん、現行最高クラスの360Hzのディスプレーでのその性能を十分に発揮できるだけのポテンシャルがある。

 軽量級のFPSタイトルはまったく問題なくプレイできるのがわかったので、次は重めなタイトルのベンチマークも取ってみる。「ウォッチドッグス レギオン」で、「グラフィック品質」を“最大”に設定して計測したのち、描画負荷が一気に高まるレイトレーシングをオンにして計測した。

 「レイトレの反射効果」の項目は“最大”、描画負荷を軽減する「DLSS」の設定は、レイトレーシングを有効化した際に自動設定される“品質”設定とした。フレームレートの計測はゲーム内ベンチマークを用いている。

 重量級のゲームだけあって、前述したタイトルほどのフレームレートは出ないが、レイトレーシングなしなら4Kでも60fpsと、十分遊べるだけの平均フレームレートを叩き出しているのは優秀だ。また、レイトレーシングありでもWQHDまでは常時60fpsのフレームレートが出せている。これだけのパフォーマンスなら、本作の映像美を楽しみたいというプレイヤーも十分納得いくレベルだろう。

 もう1つ重量級のゲームとして、オープンワールドアクションRPGの「サイバーパンク2077」も試してみた。グラフィックの「クイックプリセット」で“ウルトラ”に設定し、一定のルートで歩いた際のフレームレートをCapFrameXで計測している。

 なお、こちらもレイトレーシング対応なので、クイックプリセット“レイトレーシング:ウルトラ”で同じルートを歩いたフレームレートも計測した。「DLSS」は自動設定される“自動”に設定している。

 本作の場合は、解像度によってフレームレートに大きく差が出たが、面白いのがレイトレーシングありに設定した時の方が高解像度でのフレームレートが高くなったことだ。GeForce RTXシリーズに搭載されるTensorコアによって実現した、AIを用いたアップスケール技術、DLSSの効果が大きく発揮された結果と考えられる。本作をプレイするうえでは、DLSSを活用するとより快適度が上がりそうだ。

 ゲームの最後のベンチマークとして、11月19日に発売した人気FPSシリーズ最新作「バトルフィールド 2042」のフレームレートも測ってみた。オプションは「グラフィックのクオリティー」を“最高”に設定し、拠点制圧を行うコンクエストから「ソロ&協力プレイ」を選択。

 マップは水たまりの反射などで比較的描画負荷が高めの「マニフェスト」を選んで、一定のルートを走った際のフレームレートをCapFrameXで計測している。

 かなりの人数が戦闘に参加する大規模対戦が魅力のゲームだけあって、負荷はそれなりに高い。とはいえ、WQHDまでの解像度なら平均フレームレートも120fpsに及んでいる。今回は画質設定を高く設定していることを考えれば、最新の重量級fpsゲームも十分安定したフレームレートを発揮できるだけの実力を備えているといえるだろう。

 New Alienware Aurora R13は、重量級のゲームでも十分快適にプレイできることが確認できた。パフォーマンスは十分だが、冷却面も確認しておきたい。第12世代インテル® Core™ プロセッサーは、Maximum Turbo Power(ブースト時の推奨消費電力)を、可能な限り維持できるようにするという指針がある。

 そのため、消費電力とそれに伴う発熱は大きいはずだ。最上位であるCore i9-12900Kの241Wほどではないが、本機の搭載するCore i7-12700KFもMaximum Turbo Powerが190Wという値になっている。

 ビデオカードも高性能なGPUを積んでいるだけに、十分な冷却が可能なのかは気になるところだ。そこで、実際にバトルフィールド 2042を4K解像度で10分間プレイした時のCPUとGPUの温度を使ってチェックしてみた。

 CPU温度は最高値は80℃台になったが、平均的に見ると60℃と余裕のある値。GPUも安定して80℃弱といったところで、問題なく動作できていた。同社の採用したAlienware Cryo-Tech水冷システムは、ファンの風圧も強く、改良されたPCケースデザインも相まって、冷却性能の高さは十分に発揮できているようだ。

性能も見た目も“普通”じゃ満足できない人に

 Alienware25周年の歴史が詰まったNew Alienware Aurora R13。大きく刷新されたデザインは、冷却面の強化といった実用的な進化ももちろんだが、何よりその見た目の美しさが大きな魅力だ。

 さらに、最新世代のCPUとGPUを搭載でき、ゲーミングPCとしてのパフォーマンスはかなり優秀といえる。「ただのゲーミングPCでは満足できない」というコダワリをもったPCゲーマーの所有欲を満たしてくれる、プレミアムな1台になっている。

 また、第12世代インテル® Core™ プロセッサーはDDR5メモリーに対応したものの、そのDDR5メモリーが市場にあまり出回っていないため、PCの買い替えを見送っていたという人もいるだろう。そんな中、New Alienware Aurora R13はどのラインアップでもDDR5メモリーを標準搭載している。いち早く第12世代インテル® Core™ プロセッサー+DDR5メモリーのゲーミングPCを手に入れたいといった人にもオススメできるモデルだ。

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