Alienware25周年の本気が見えた
第12世代インテル Core プロセッサー搭載「New Alienware Aurora R13」を徹底解剖!圧倒的な存在感のプレミアムゲーミングPC (1/3)
2021年12月24日 11時00分更新
提供:デル・テクノロジーズ
デル・テクノロジーズが誇る、プレミアムゲーミングPCブランド「Alienware」。その歴史は1996年から始まり、今年で25周年を迎える。Alienwareという名は当時のSF映画から取られたといい、名前通り未来的なデザインのPCを数多く世に送り出してきた歴史がある。
2004年には、世界に先駆けてCPUの水冷システムを標準搭載した「Alienware Aurora ALX」を発売。2012年にはコンパクトPCの「Alienware Alpha」をリリースしたほか、2014年に登場したモデルでは独特な三角形の筐体を採用するなど、見た目にもインパクトの大きい製品が続々登場してきた。
2019年からは、これまでの直線的なデザインから一変した、「レジェンドデザイン」と呼ばれる曲線的なモデルがリリース。「BTOで宇宙最強を目指せ!ゲーミングマシン「Alienware Aurora R11」を大解剖」 でも紹介したように、PCゲーマーの満足度を第一に考えた構成が魅力となっている。
2021年10月、そんなAlienwareから、最新デスクトップモデルである「New Alienware Aurora R13」「New Alienware Aurora R14」が発表された。
R13はインテル製CPU搭載モデル、R14はAMD製CPU搭載モデル。中でもNew Alienware Aurora R13は、2021年11月に発売したばかりの最新CPU、Alder Lake-Sこと第12世代インテル® Core™ プロセッサーを搭載したゲーミングデスクトップPCとなっている。
筐体のデザインは、「レジェンドデザイン2.0」と呼ばれる形に刷新。冷却性と静音性を向上させたといい、見た目も大きく生まれ変わった。本稿では、そんな25周年の集大成ともいえるNew Alienware Aurora R13について、徹底解剖してみた。
大型化しエアフローを強化
LED演出もパワーアップ
レジェンドデザイン2.0では、前述したレジェンドデザインの曲線的なデザインは踏襲しつつ、よりケースが大型化している。まず目を引くポイントとしては、やはり特徴的なLED演出だろう。フロントパネルの中央部が発光するとともに、クリアパネルから漏れ出る光がケースを彩る。
また、新たにクリアサイドパネルを採用可能になり、ケース内部が見えるようになった。クリアパネルは筐体に合わせた曲面形状で、耐擦傷性で傷がつきにくく、また、電磁波の影響を減衰させるEMIシールド加工も施されている。
これにより、ゲーミングPCらしい内部を魅せるライティング演出も可能になっている。なお、内部のライティングゾーンも含めた照明効果は、後述する「Alienware Command Center」の「AlienFX」設定でカスタマイズ可能だ。
内部を見てみよう。サイドパネルはネジで固定しているのではなく、背面のストッパーを引くと取り外せる仕組みになっている。外すのが容易なうえ、分解時にネジを無くす心配もない。内部容積は、前世代から50%増加。これにより長さ312mmまでのビデオカードが利用でき、近年の大型化しているビデオカードも搭載しやすい。また、パーツの密集を防いでエアフローを向上させるとともに、掃除などメンテナンスもよりしやすくなっている。
Alienwareのロゴが輝く上部のバーは、裏側にもLEDが設置されており、ロゴ部分だけでなく、通常光の当たらないマザーボード部分をライトアップできるなど、ライティング演出へのこだわりが見える。また、New Alienware Aurora R13は、AlienwareのデスクトップPCで初めて「Alienware Cryo-Tech水冷システム」をオプション選択できるようにしたことが特徴だ。
Alienware Cryo-Tech水冷システムは、120mm角で厚さ30mmのラジエーターと、2800RPMのポンプを搭載。Alienwareの標準水冷システムと比べ、ラジエーターサイズが11%大型化、ポンプのデューティーサイクルが6%向上しており、従来より高い冷却効果を期待できる。
水冷キャップ中央のAlien headとヘキサゴン型のライン、そしてラジエーターのファンが光ることにより、クリアサイドパネルと合わせた際の見栄えも非常にいい。LEDの光り方も上品で、特徴的な外観と合わせても派手過ぎないアクセントを与えている。
また、New Alienware Aurora R13のマザーボードは、インテル Z690チップセット搭載の独自設計モデルを採用している。電源ケーブルをマザーボードの上部と下部に設置しているほか、PCケースフロントのインターフェースへはケーブルを介さず直接接続しているなど、フロントファンからリアファンへのエアフローを内部の配線で阻害しないつくりになっている。さらに、フロントパネルのUSBポートへコアコンポーネントと直結させることにより、各USBポートの効率性も向上させているという。
メモリーには、最新規格のDDR5メモリーを採用。速度は4400MHzとなる。なお、オプションで最大128GB(その場合は3600MHz)まで増設が可能だ。クリアパネルの反対の面にはケーブルがまとめられているが、こちらも非常にすっきりとしているのが好印象だ。
背面のインターフェースは、USB Type-Cポートが2基、Type-Aポートが6基搭載されている。USB Type-Cの1つは最大伝送速度20Gbpsを誇るUSB 3.2 Gen 2x2になっており、外付けストレージなどで高速なデータ転送も可能だ。
また、有線LANポートが2.5GbEになっており、これまで主流だった1GbEのポートに比べ、より高速なネット通信を可能にしている。無線LANにも対応しており、Wi-Fi 6が利用可能だ。
なお、レジェンドデザイン2.0のPCケースには、オプションとして新たにバックケーブルカバー(+3300円)が登場したのも特徴的だ。ごちゃごちゃしがちな背面のケーブルをすっきりと隠し、どの角度から見てもインテリア性を損なわず設置できる。マグネットで取り付けるので着脱も容易に行える。