GeForce RTX 3060 Tiを搭載、性能とコスパを両立するPCパーツ選定が魅力
第12世代Core採用ゲーミングPCを、手の届きやすい価格で! 高性能&高コスパを目指した「ZEFT G27AS」のコダワリとは
2021年12月17日 11時00分更新
安定性に定評のあるSteel Legendシリーズを採用
PCケースは白色が人気のH510 White
──今回、Steel Legendシリーズを採用した理由を教えてください
中嶋氏:弊社では、Steel LegendシリーズとPhantom Gamingシリーズのマザーボードを多く採用していますが、Steel Legendシリーズは安定性が高く、実際にお客様からの評判もいいです。そういった実績もあったので、今回のZEFT G27ASでは、ASRockさんの「Z690 Steel Legend WIFI 6E」を採用した次第です。少し弊社の内情をお話しますと、今回、第12世代Coreプロセッサー搭載モデルを用意するにあたり、Intel Z690チップセット搭載マザーボードを何にするかを悩んだ際、いち早く採用したいと考えた製品が、このZ690 Steel Legend WIFI 6Eでした。
西川氏:Z590チップセット搭載マザーボードですと、おっしゃるようにASRockさんのモデルは、Phantom GamingとPro 4を多く採用させていただきました。ですが、Z690 Steel Legend WIFI 6Eで、目を惹いたのはやはり冷却性能の高さですね。
ASRockさんのお話では、ヒートシンクをより立体化したデザインに変更して表面積を増やしているそうで、それでマザーボードの電源部やチップセットがより冷えるようになっているそうです。今後は、信頼性も高いSteel Legendシリーズのこのマザーボードを、ASRockさんの製品の中では、メインに据えて採用していければと考えています。
──つまり、Z690 Steel Legend WIFI 6Eを採用したことで得られる大きなメリットは、安定性ということですね
中嶋氏:そうですね。ASRockさんのお話では、負荷を掛けた際でも、マザーボードの温度が低く、電源回路もフェーズ数も最適化して設計しているとのことでした。ですので、Z690 Steel Legend WIFI 6Eは、お客様に長く安心して使っていただけるマザーボードだと思います。
実際に、弊社で負荷を掛けてマザーボードの温度を測定してみたのですが、さすがにCPU直下の温度は上がるのですが、それ以外は高くても46度と、かなり抑えられている結果が得られました。
──実際に温度が低いですね。
中嶋氏:はい。電源回路やヒートシンク、それに6層の基板と2オンスの厚い電源層など、全体的にマザーボードの温度を抑えようとする設計思想が、うまく機能している印象ですね。
──このマザーボードですと、製品名にもあるとおり、Wi-Fi 6にも対応しているのですね。
中嶋氏:はい。最近、パソコンに無線LANが付いているかどうかの問い合わせをいただくことが非常に多くなりました。弊社のモデルでは、標準構成で無線LANを実装しているものもあれば、BTOで選べるモデルもあるわけですが、今回のZEFT G27ASでは、Wi-Fi 6に対応した無線LANを標準で搭載しています。ノートパソコンでは、もはや当たり前のように無線LANが備わっている影響なのかもしれません。
──マザーボードに関して、サウンド機能について問い合わせがくることはありませんか?
中嶋氏:あまりないですね。マザーボードに関する問い合わせで多いのは、先ほどの無線LANの件と、あとはUSBの数ですね。サウンド関係については、弊社ではBTOでサウンドカードを用意していますので、こだわりのある方はそちらを選ばれているようです。ですが、ZEFT G27ASでは、「Nahimic Audio」というアプリケーションをプリインストールで用意していますので、それによりバーチャルサラウンドなど豊富な機能が利用可能です。
──GPUに「GeForce RTX 3060 Ti」(以下、RTX 3060 Ti)を選んだ理由は何かありますか?
中嶋氏:やはり、ここもコストパフォーマンスを重視してですね。弊社では、ハイエンドモデルでは「GeForce RTX 3080 Ti」の人気が高いのですが、ミドルレンジモデルでは「GeForce RTX 3070」とGeForce RTX 3060 Tiの評判が良好です。ですが、フルHDでゲームを想定した場合、GeForce RTX 3060 Tiでも十分な性能が得られると判断し、そちらを採用しました。
西川氏:標準構成では、カードのメーカーやブランドは選べないのですが、BTOでGIGABYTEとMSI、それにZOTACを用意する予定です。ただ、メーカーやブランドにこだわるお客様はさほどいらっしゃらず、高価なモデルよりもワンランク上のGPUに変更される方は多いですね。
また、最近のビデオカードは大きくなり重さも増していますが、マザーボードのZ690 Steel Legend WIFI 6Eには、「ASRock グラフィックカードホルダー」が用意されています。これは、カードをマザーボードとケースのシャーシにネジで固定するというもので、これもZ690 Steel Legend WIFI 6Eを採用する理由の1つになっています。ひとめではこのホルダーを見つけ難いのですが、まさに縁の下の力持ちといったところです。
他部品と干渉しそうな取付け、ビデオカードを支える機能が備わっているケースを除きますが、弊社ではGeForce RTX 3080以上のビデオカードを搭載したモデルには、ちらのホルダーを使用しています。
──今回、ケースに黒色ではなく白色を採用した理由は何かありますか?
中嶋氏:最近、数年前に手掛けた“真っ白なPC”について問い合わせをいただきました。該当モデルはもうあつかっておらず、代わりのモデルをご紹介したのですが、あまり“PCらしくないケース”というのは、お客様に喜ばれるようです。そこで、ZEFT G27ASでは、白色のケースを採用しようということで、弊社で高い人気を誇っているNZXTさんの「H510 White」を採用しました。
西川氏:ZEFT G27ASは、黒色のケースもBTOで選択できるようになっています。ですが、マザーボードのヒートシンクが白っぽい銀色ですし、Z690 Steel Legend WIFI 6Eのパッケージカラーも白色なので、全体的な統一感を大切にして、H510 Whiteをチョイスしています。
──ZEFT G27ASは今後どのように販売していくか、何かビジョンみたいなものはありますか?
西川氏:今後のスタンダードモデルとして長くあつかっていきたいですね。このZEFT G27ASは、コストパフォーマンスに優れたモデルではあるのですが、拡張性の余地はかなり多めですし、安定性や信頼性も申し分ない出来だと自負しています。ですので、お客様が自分好みのパーツをBTOで選ぶためのベースモデルとしても、このZEFT G27ASは販売していけたらと思います。
中嶋氏:新しいCPUを使いたいと考えているお客様は多いと思います。そういった方に、このZEFT G27ASを選んでいただければ幸いです。このZEFT G27ASは、Core i9-12900Kを採用したハイエンドモデルのように抜けた性能こそありませんが、カジュアルにゲームを遊ぶお客様には、手前味噌ではあるのですが、十分な性能を備えたモデルだと思います。
──ちなみに、ユーザーさんがBTOで変更される箇所はどこが多いですか?
西川氏:やはり、メモリーやストレージを追加されるお客様が多いですね。電源ユニットを変更される方も結構いらっしゃいます。やはり、電源ユニットにはいいものをと考える方が多いのではないでしょうか。あと、LEDが光る24ピンの電源ケーブルをBTOであつかっているのですが、それを選ばれるお客様もいらっしゃいますね。
──あと、OSはWindows 11のみですか?
西川氏:弊社では、このモデルに限らず、標準構成はWindows 11にしています。ですが、お客様も含めて市場の反応を見ますとWindows 10の需要が依然として高く、ZEFT G27ASでは、BTOでWindows 10も選べるようしています。
──今日はありがとうございました。
BTOパソコンを購入する際、20万円を1つのラインとして考える人は多いはず。ZEFT G27ASは、20万円台とさすがに安価とはいえないまでも、十分にコストパフォーマンスは高いといっていいだろう。また、第12世代Coreプロセッサーに合わせて、マザーボードを吟味し、安定性と信頼性を重視して新しいモデルを選択している点も好印象だ。
Core i9-12900Kはさすがに手が届かないと嘆いている人でも、Core i7-12700Kを採用したZEFT G27ASであれば、十分対象に入るのではないだろうか。
(提供:セブンアールジャパン)