フリクションインキと身近なものを使った実験2
〜消えたインキをドライアイスで冷やすと?〜
では、今度は消えたインキを冷やしてみたいと思います。マイナス20℃まで冷やすと、インキの色が復活するということから、マイナス79℃のドライアイスを入れた金属製の容器で上からこすってみます。
冷やしたところから順に、フリクション色鉛筆で塗ったところの色がきれいに復活しました。冷凍庫に入れてもインキの色が復活しました。
ドライアイスはアイスを買ったときなどについてきます。ドライアイスはとても冷たいため、素手では触らずに厚手の手袋を使用してください。また、ドライアイスは二酸化炭素が固体になった物質です。空気中ですぐに気体化し、その体積が約750倍に膨張する特性があるため、密閉容器に入れないでください。さらに、換気不十分なところでドライアイスが気化すると酸素が足りない状態になりますので、換気をしながら実験を行なってください※4。
フリクションインキと身近なものを使った実験3
〜紙コップにお湯を注ぐと絵が消える?〜
今度は、紙コップに消えるタイプでない色鉛筆で絵を描きます。そして、その上からフリクションいろえんぴつで覆うように絵を描きます。
絵を描いた紙コップの中に、お湯を注いでいきます。
お湯を注いだ下の方から、フリクションいろえんぴつで描いた絵だけが消え、下に消えるタイプでない色鉛筆で描いた絵が現れました。今回は、桜が咲いていく様子を表現することができました。こちらもドライアイスや冷凍庫で冷やせば、また元の絵に戻ります。
最初に消えるタイプでない色鉛筆でメッセージを書いておいて、上からフリクションいろえんぴつで書いて覆っておけば、サプライズにも使えるかもしれません。様々な絵を描いて、楽しんでみてください。
▼今回の実験の様子は、動画でもご覧いただくことができます。
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