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超パワーなM1 Pro/M1 Max搭載のMacBook Pro登場 新型AirPodsも! 第21回

新MacBook Pro詳細ベンチマークテストでわかったメディアエンジンの効果は絶大

2021年11月28日 12時00分更新

文● 柴田文彦 編集●飯島恵里子/ASCII

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バッテリーで使ってもパフォーマンスの低下はほとんどなし

 電力とパフォーマンスの関係で、もう1つ気になるのは、バッテリーを使用した場合と、AC電源アダプターを接続した状態で使用した場合のパフォーマンスの差だ。特に世の中のハイエンドのノートブックパソコンでは、ノート型としては消費電力が高いものが多く、バッテリーによる電力供給だけでは最大のパフォーマンスを発揮できないものが多い。バッテリー使用時にはCPUのクロック周波数を低くするなどして消費電力を抑え、結果としてパフォーマンスも落ち込んでしまうことになる。

 これを厳密にテストするには、バッテリーの状態が満充電に近い状態から空に近い状態まで、何段階かでテストしたり、上で見たエネルギーモードを変えてテストすることを組み合わせたりする必要があるだろう。しかし、それにはあまりにも手間と時間がかるので、今回は断念した。いずれも満充電に近い状態で、M1 Proは「低電力モード」をチェックしない標準設定、M1 Maxはエネルギーモードに「自動」を選んで、1種類の状態だけでテストした。

 テスト内容は、Geekbench CPU、Geekbench Compute(GPU)、Cinebench、JetStream、2種のGFXBenchの合計6種類だ。その結果を、まず一覧表で確認しよう。比較しやすいように、電源アダプター使用時とバッテリー使用時の結果を、各テストごと縦に並べている。

バッテリーと電源アダプターのパフォーマンス比較表

 これをぱっと見て分かるのは、両者にほとんど差がないということだ。グラフでも確認してみよう。

バッテリーと電源アダプターのパフォーマンス比較グラフ

 こうして比較してみると、わずかながら差がついてるのは、やはり電力消費量が多く、テスト時間が比較的長いものだとわかる。バッテリー自体の発熱も関係している可能性がある。また、そうしたテストでは、M1 Proに比べて、M1 Maxの方が電源アダプターとバッテリーの差が出やすいということだろう。これは、M1 Maxの方が、もともと消費電力が大きいことからも、ある程度予想できる。とはいえ、その差は1%前後であり、ほとんど誤差範囲と言ってもいい。

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