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バルミューダ「BALMUDA Phone」は社長のスマホ?

2021年11月24日 09時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)編集● ASCII.jp

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社長のこだわりがつまったスマホ

 社長がまずこだわったのは道具としての持ちやすさ、使いやすさ。大画面化したいまのスマホは持ちにくい。そこに選択肢を作ったというわけです。

 BALMUDA Phone以前に使っていたスマホはなんだったかと社長に聞いてみるとiPhone XSで、サイズ的には「それが限界」だったそうです。快適に使えたのはiPhone 6までだとも話していました。アップルがminiシリーズを出したときはすでにBALMUDA Phoneを開発していたため「ドキッとした」そうですが、それでも5.4インチサイズだったので「ギリギリいける」と安堵したと話していました。

4.9インチ画面だが、4.7インチ画面のiPhone 8(右)より小さい

ASCII.jpはこうなる

 スマホの使い方を聞くと、「Microsoft Teamsとかも入れているので、仕事の話も来るし、電子承認をしたり。普段のプライベートの電話、メッセージ、ウェブを見たりなど、フルに使ってます。あとはスケジュール管理と、毎日使うのがめざまし、計算機。基本アプリはやっぱり使いますね」。SNSやゲームの話は無し。確かにそれなら2500mAhでも夜まで持ちそうです。

 ちなみに独自アプリの中で、社長のイチオシはスケジューラー。スマホの縦表示にあわせてカレンダー表示のフォーマットを変えようと開発したもので、たとえば「来年2月の予定」なども探しやすい作りになっていて便利だといいます。メモもふせんのように色分けできて、整理をしたり探しやすい作り。これも過去のメモがアプリの奥底に放りこまれて使いにくかったという経験から、社長が考えたアイデアがもとになっているそうです。

 そしてもう1つ、細かいところですが、BALMUDA Phoneは左手の人指し指で背面の指紋認証つき電源ボタンを押す形になっていて、いわば「左手持ち」「右手操作」用に作られています。寺尾社長の使い方を見たところ、左手持ちの右手操作だったので、なるほどと納得がいきました。これはバルミューダの社内でも意見が分かれたそうですが、私は4インチ級の小型モデルなら、フリック入力がしやすいので、右手持ちの右手操作です。

BALMUDA Phoneは基本的に左手持ちの右手操作を想定して作られている

左手の人さし指で指紋センサーつきの電源ボタンを押すため。間違って右手で持つと、メインカメラに指紋をべったりつけることになる

寺尾社長も左手持ちの右手操作だった

 こうして話を聞いていくと、社長のようなスマホの使い方をしていて、社長のような問題意識をもっている人にとってはドンピシャで刺さるモデルなのだろうと感じました。10万円は安くはないですが、想定ユーザーにとっては選択肢が少ない市場の中、貴重な1台になるのではないかと思います。

 同時に、本機には「スマホに没頭しすぎるのはおかしい」「スマホは人生を補助する道具のはずだ」という社長の熱い思いもこもっていました。BALMUDA Phone発表翌日、プレオープンの直営店で話を聞きました。

プレオープンのバルミューダ直営店で

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