親なら知っておきたい人気スマホアプリの裏側と安全設定 第143回
マーケティングに欠かせない存在に!?
TikTok映えから「#TikTok売れ」へ! ヒット商品の発信源に
2021年11月23日 09時00分更新
「TikTok映え」がヒットのコツ
日経トレンディ「2021年ヒット商品ベスト30」の1位は、TikTokでヒット商品が生まれる「TikTok売れ」だった。地球の形をしたプラネットグミ「#地球グミ」の動画が5億4000万回以上再生されるなど、様々なヒットが生まれているのだ。TikTok売れの実態について見ていこう。
プラネットグミは、地球型のケースをパキッと噛んで中身を出し、食べ終わった後の青くなった舌を見せる動画などが投稿されている。静止画ではなく動画で見たほうが面白いため、「TikTok映えする」と喜ばれている。
筒井康隆の『残像に口紅を』は約30年前の作品だが、7月にTikTokクリエイターけんご氏が書籍の紹介を投稿した結果、11万5000部もの増刷につながっている。「#本の紹介」は6億4300万回以上再生という人気となり、TikTokは夏に全国の600の書店で「#本の紹介」文庫フェアも実施している。
TikTokがヒット商品の発信源に
「#TikTok売れ」というハッシュタグもある。こちらではお菓子やコスメなど様々なおすすめ商品が動画で紹介されており、購買欲をそそるものとなっている。
TikTokでは動画で映えるものが人気となる。YouTubeと比べて短いので飛ばされずに最後まで見てもらえる利点もある。おすすめの文言なども入れられるため、小説などストーリーで惹きつけるものなども人気となる点が面白い。
TikTikではAIを利用してユーザーの好みに合わせた動画を表示するうえ、自分でも投稿したい気持ちが刺激されるため、バイラルを生んでヒットにつながるというわけだ。TikTok映えするものであれば、ヒットにつながる可能性が十分にあるので、自社製品などへの活用を検討してもよいかもしれない。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

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