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クリムゾンレッドを試す

Shure初の一体型完全ワイヤレス「AONIC FREE」にカラバリ追加、その音は?

2021年11月18日 19時30分更新

文● ASCII

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AONIC FREEのクリムゾンレッド

 シュア・ジャパンの完全ワイヤレスイヤホン「AONIC FREE」は、機能面ではオーソドックスだが、なかなか面白い製品に仕上がっている。11月4日の発表ではグラファイトカラーの1色が公表されていたが、本日11月18日にクリムゾンレッドのカラバリも用意され、2色展開となる情報が公開された。

少し大柄な完全ワイヤレス

 まずは基本機能から。意外なことにAONIC FREEはシュアとしては初の完全ワイヤレスイヤホンになる。正確には左右独立型のワイヤレスアダプターにSE215を組み合わせた「AONIC 215 TWS」という機種があり、第2世代機も登場している。しかし、一般的な完全ワイヤレスイヤホンのような本体にアンテナなどの通信部を一体化した製品はこれが初めてなのだ。

AONIC FREE

 シュアのサイトではチップに関する技術情報は公開されていない。ただ、aptXに対応していることから、既発売のAONIC 215, Gen2などと同様、クアルコム製のBluetoothチップを採用していると思われる。一方で、aptX Adaptiveなどクアルコムの最新技術には対応していないため、世代は最新ではないようだ。

 シュアは最新チップを積極的に採用するというよりは、安定性が高く価格的にもこなれた古い世代のチップ用いるケースが多いので、本機もその考えに則っているのだろう。

 本体は、完全ワイヤレスイヤホンとしてはかなり大きなサイズだ。横幅は3.5cm程度。ソニーの前世代モデルである「WF-1000XM3」が3cm程度だったので、それよりも少し大きなサイズをイメージするといい。

SE215と比較。耳に触れる部分の形状・サイズ感は近い。

 ダイナミック型ドライバーを1基搭載。アンテナや基板などが入っている扁平な部分から、耳に入れる部分が出っ張っている。ここの形状やサイズはSE215とかなり近いものになっている。筐体構造は有線IEMと同様としているが、装着感や遮音性といった部分では既存のシュア製イヤホン並みの性能を期待できるだろう。付属するイヤーピースは低反発タイプ。ここもフィット感の良さにつながる。

 同梱されている説明書によると、周波数帯域(21Hz~17.5kHz)、感度(107dB)やインピーダンス(20Ω)といった仕様で、SE215と同等になっている。

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