会場は東京湾クルーズ船、VTuberによる司会や花火打上げ、オンライン屋台もあるパーティ
FIXERの“バーチャルづくし”創立記念パーティをアバターになって取材してきた
2021年11月15日 07時00分更新
2021年11月6日に創立12周年を迎えたFIXERが11月8日、創立記念パーティを「バーチャル空間で」開催した。
パーティ会場は東京湾クルーズ船のデザインで、リモート参加も含め社員/パートナーなど約160名が参加。VTuber/バーチャルアイドルの今羽にこさんがパーティの司会を務め、バーチャル花火の打上げやバーチャル屋台など“バーチャルづくし”のパーティとなった。筆者も参加してバーチャル取材してきたので、その様子をレポートしたい。
10月の内定式に続くバーチャル社内イベントとして開催
今回のFIXER創立記念パーティは、同社が開発、提供するバーチャルイベント基盤サービス「cloud.config Virtual Event Service(ccVES)」上で開催された。東京、四日市などオフィスからの参加者、自宅などリモートからの参加者がそれぞれいたという。
ccVESは、日本マイクロソフト「de:code 2020」やJTBの「バーチャル・ジャパン・プラットフォーム」、経済産業省の「NET ZERO Leaders Summit(Japan Business Conference 2021)」など、すでに多くの採用実績を持つバーチャルイベントサービス。これに加えて、大規模イベントだけでなく小規模なセミナーなどでも手軽に活用できる「クイック3Dイベント」パッケージも提供している。
FIXERでは今年10月、2022年4月入社予定の採用内定者向けイベント(内定式)をccVES上のバーチャル会場で開催。今回の創立記念パーティは、それに続くバーチャル社内イベントとなった。コロナ禍で大人数が集まるリアルイベントが開催しにくいことに加え、FIXERは東京、四日市(愛知県)など複数の事業所を展開しているため、バーチャル空間で集まるのは理にかなっていると言える。
「(バーチャル創立記念パーティという)この取り組みを見ていただいてもわかるとおり、FIXERはどんどん新しいことにチャレンジしているベンチャー企業です」(司会を務めたFIXER松元氏)
バーチャル会場内にはさまざまな仕掛けも
PCブラウザでバーチャルイベント会場にログインすると、自分がアバター(今回は2頭身のキャラクターだった)になって会場内を自由に歩ける。会場内の展示物を見たり、視点をさまざまに切り替えることもできる。
今回は創立記念パーティということで、司会者が進行するメインステージのほかに、2009年の創立から現在までの歴史をまとめた展示パネル、屋台ブースなどが設置されていた。この屋台では、展示商品をクリックするとオンラインショップのページが開いて実際に購入することもできる。
若い社員が力を結集して作ったバーチャルパーティ空間
司会者や登壇者は、PCのカメラやマイクをオンにして会場全員に話し、イベントを進行する。一方でテキストチャットでは、個々の参加者が参加者全体あるいは特定の個人とコミュニケーションすることが可能だ。拍手やいいね、笑顔といった、アバターのリアクションボタンもある。
今回のパーティでは、司会による会場紹介や乾杯の発声に続いて、FIXER 代表取締役社長の松岡清一氏が祝辞を述べた。
「12年前にFIXERを創業したときには、まさか創立記念のお祝いをこうしたバーチャル空間でやることになるとは夢にも思っていなかった。若い社員の皆さんが力を結集してこの空間を作り、皆でお祝いの場を持てることを本当にうれしく思います。これからも毎年お祝いをしながら、仲間も増やし、会社として成長していきたい」(松岡氏)
またパーティの中では、FIXERが初のTV CM放映、およびTV番組スポンサーを行うことも発表された。これらは東海地方でオンエアされる予定。
なおFIXERでは、今回のパーティで活用したバーチャルイベント基盤をベースに、忘年会や新年会、入社式、キックオフ、周年イベントといった会社イベント向けパッケージの提供を開始する。バーチャル空間やアバターのカスタマイズだけでなく、バーチャル空間ならではの演出、台本作成を含む企画、VTuberの出演アレンジまで、幅広くニーズに対応していくとしている。