AIにおまかせで素直な仕上がり
ポートレートは予想以上の精度
背面のメインカメラは、標準(約4800万画素)+広角(約800万画素)+望遠(約800万画素)という構成。「AIオート」をオンにすると、シーンや被写体を自動認識し、最適なモードで撮影できます。また、新画質エンジン「ProPix 3」に対応し、より広いダイナミックレンジを実現し、細部も正確に表現できるようになったとのことです。
基本的にはAIオートをオンにして撮影すればOK。120度の広角撮影は歪みもありませんでした。以下の作例をご覧ください。
背景をぼかすポートレート撮影も可能。手動でぼけ具合を調節できるのですが、被写体と背景を区別する精度が非常に高く、きれいにぼけてくれます。個人的に、ミドルレンジの機種でもポートレート撮影は精度に差が出やすい部分だと思いますが、本機は安定して高いクオリティで撮れていました。新対応のProPix 3の効果を感じます。
また夜景撮影も以前のzeroシリーズよりクオリティーがアップ。明るさをしっかり確保し、色も(従来機種よりも)出ています。ただし、明るい箇所がボヤっとしてしまい、シャープさには欠ける印象です。
前面のサブカメラは、約1260万画素。美肌や小顔など補正効果を適用できる。背景ぼけの精度も悪くありません。
動作は快適
au版はミリ波に非対応
OSはAndroid 11、CPUはクアルコムのSnapdragon 750 5Gを採用。メモリーは8GB、ストレージは128GB(microSD最大1TB)となっています。まれに動作にラグがあることはあったものの、不満なく快適に使えました。なお、AQUOS zero6はミリ波にも対応しますが、au版は公式サイトのスペックによると非対応になっています。バッテリーは4010mAh。電池の減り自体が遅く、普段使いであれば2日は使えるでしょう。
生体認証は指紋・顔に対応。どちらも認証自体はスムーズですが、画面を点灯して「顔認証を利用する」までに少しタイムラグを感じるときがありました。防水防塵はそれぞれ、IPX5/8、IP6Xの性能を備え、おサイフケータイにも対応します。
便利機能としては、画面上の指紋センサーを長押しして指定のアプリを起動できる「Payトリガー」や、ホーム画面とそれ以外の画面でスリープまでの時間を調節する「Bright Keep」などがあります。
【まとめ】他機種にはない軽さ
取り回しの良さでスマホを選んでみては
AQUOS zero6は、前作zero 5G basicで失われた軽さが復活。今回使用しているなかでも、写真撮影や動画視聴などあらゆる場面で軽さ(とそのメリット)を感じました。スマホ選びでは、当然チップ性能やカメラを重視するでしょう。しかし、スマホの操作はその大半を手に持って行なうことを考えれば、「取り回しの良さ」をもっと重視してもいいはず。取り回しの良さという点で、AQUOS zero6は圧倒的に優れているといえます。使えば使うほど、軽量ボディーの恩恵を感じました。
軽量ボディーに、ミドルハイ相当の性能を備えたAQUOS zero6。まずは手に取って、その軽さに驚いてみてください。
シャープ「AQUOS zero6」の主なスペック | |
---|---|
ディスプレー | 6.4型有機EL(19.5:9) |
画面解像度 | 1080×2340ドット |
サイズ | 約73×158×7.9mm |
重量 | 約146g |
CPU | Snapdragon 750 5G 2.2GHz+1.8GHz (オクタコア) |
内蔵メモリー | 8GB |
内蔵ストレージ | 128GB |
外部ストレージ | microSD |
OS | Android 11 |
無線LAN | IEEE802.11ac |
5G | Sub 6+ミリ波(au以外) |
カメラ | アウト:約4800万画素 +約800万画素(超広角) +約800万画素(光学2倍) /イン:約1260万画素 |
バッテリー容量 | 4010mAh |
FeliCa/NFC | ○/○ |
防水/防塵 | ○/○(IPX5,8/IP6X) |
生体認証 | ○(画面内指紋、顔) |
カラバリ | ブラック、ホワイト、パープル(au以外) |
取り扱い | au、ソフトバンク、楽天モバイル |
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