自宅用、職場用の1台として扱いたい人にオススメ!

Windows11無償アップグレード対応! 第10世代Core搭載で9万円台、普段使いやテレワークに最適な17.3型ノートPC「mouse F7-i5」

文●宮里圭介 編集●市川/ASCII

提供: マウスコンピューター

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

グラフィック性能は低めでも基本性能は総じて高い

 コストパフォーマンスを高めるためか、CPUは1世代古いCore i5-10210U。といっても、4コア/8スレッドで最大4.2GHz動作が可能なことからもわかるとおり、よほど重たい用途で使わない限り性能で困ることはない。

CPUの詳細を「CPU-Z」でチェック。第10世代CoreシリーズとなるComet Lake-Uで、4コア/8スレッドCPUであることがわかる

 とはいえ、実際どのくらいの性能なのかは気になるところ。そこで、定番ベンチマークソフトを使い、mouse F7-i5の性能をチェックしてみよう。

 まず試したのは、総合ベンチマークソフトとなる「PCMark 10」だ。すべてのテスト結果から算出される総合スコア以外に、アプリの起動時間やビデオ会議、ウェブ閲覧テストとなる「Essentials」、オフィスソフトを使った「Productivity」、動画や写真編集、レンダリング、3Dグラフィックテストを行なう「Digital Content Creation」のスコアも計測できる。

「PCMark 10」のスコアは、総合で3740。GPUがCPU内蔵となるため、Digital Content Creationのスコアはやや低めだ

 ハイエンドデスクトップPCであれば総合スコアが7000を超えることも珍しくないが、ノートPCであれば4000前後が普通。最新の第11世代Coreシリーズと比べるとGPU性能が足を引っ張るため、総合スコアやDigital Content Creationのスコアはやや控えめとなっていた。とはいえ3740のスコアは、ゲームをプレイするのでない限り、多くの用途で快適に利用できるレベルだ。

 CPU単体の性能テストには、「CINEBENCH R23」を使用。これはCGレンダリング速度からCPUの性能を測ってくれるベンチマークソフトで、結果は独自のptsという単位のスコアで教えてくれる。このスコアが高ければ高いほど、CPU性能が高いことを意味している。

 なお、CGレンダリングはマルチスレッド処理に向いているものとなるため、一般用途よりコア/スレッド数の影響が大きい。CPUの最大性能を比べるのに向いているテストだ。

「CINEBENCH R23」の結果。Multi Coreが2999pts、Single Coreが1019ptsと、なかなか健闘していた

 Single Coreのスコアを考えると、もう少しMulti Coreのスコアが伸びてもいいように感じるが、このあたりは消費電力や発熱の影響もあるため、そう簡単な話ではないのだろう。

 参考までに、手元のデータから第11世代となるCore i5-1135G7を搭載したPCのスコアを引用すると、Multi Coreが5265ptsで、Single Coreが1365ptsだった。さすがに最新世代と比べると見劣りしてしまうものの、そこまで低いわけでもなく、10万円切りのコスパを考えればむしろ十分納得できる範囲だ。

 体感速度を左右するストレージ性能の評価は、「CrystalDiskMark」を使用。スペックではNVMe対応のM.2 SSDとあるが、速度はSSDによって大きく開きがあるだけに、実際どのくらいなのか気になるところだ。

「CrystalDiskMark」はデフォルト設定で実行。シーケンシャルライトで2000MB/秒を超えており、低価格モデルにありがちな遅さはない

 結果は見てのとおりで、シーケンシャルリードが約3416MB/秒、ライトが約2034MB/秒と、NVMe対応SSDのなかでも高速な部類。ランダムアクセスのスコアも総じて高めだ。Core i5-10210UはPCIe 3.0までの対応となるため、mouse F7-i5に搭載可能なSSDとしては、実質最速といってもよさそうだ。

 IntelのモバイルCPUに内蔵されたグラフィック機能は、第11世代から「インテル Iris Xe グラフィックス」へと変更され、大幅に強化。軽めの3Dゲームなら、画質設定次第でフルHDでのプレイが可能になるほど進化している。

 しかし、mouse F7-i5に搭載されているCorei5-10210Uは第10世代。グラフィックは「インテル UHD グラフィックス」となっており、そこまでの3Dグラフィック性能はない。とはいえ、どのくらいの性能なのかは気になるところだろう。

 そこで、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」(以下、FF XIVベンチ)を使い、性能をチェックしてみよう。

 いつもであれば、解像度はフルHD(1920×1080ドット)、画質設定は「最高品質」、モードは「フルスクリーン」でテストを行なうが、明らかに低いスコアが出ることがわかっているため、解像度を変更。HD(1280×720ドット)で試した。

「FF XIVベンチ」のスコアは、HDでも1678と低め。評価は「設定変更が必要」となってしまっていた

 解像度を落としたにもかかわらず、スコアは1678。かなり重たく、プレイできるレベルに達していなかった。

 ブラウザーゲームやシミュレーションといった、グラフィックへの負荷が少ないゲームであれば十分遊べるが、3Dグラフィックで画面の美しさをウリにしているようなゲームはさすがに厳しい。

 これらのベンチマーク結果からわかることは、さすがにゲームまで快適に動くレベルではないものの、普段使いにはまず困らないしっかりした性能があり、メインPCとして十分実用的といえる。