センサーの感度、オンデバイスマシンラーニングの精度は文句なし
実際に使ってみた感想ですが、解像感はスペックどおり。動画の画質を「最高」に設定すると精細感が向上し、スマートフォンの画面で見ているときは綺麗ですが、パソコンのディスプレーでは粗く感じます。しかし、発色は自然ですね。このあたりのチューニングにはPixelシリーズの技術が生かされているのかもしれません。
赤外線LEDを使ったナイトビジョンは強力。締め切った物置でテストしてみましたが、くっきりと明るく撮影できます。天候の都合で今回は試せなかったですが、筆者の家の裏が猫の通り道なので、動物検知機能を利用して野生の姿をぜひ撮影してみたいと思います。
モーションセンサーの感度はよく、録画スタートも迅速ですね。「Google Nest Doorbell」を取り付けた扉の2メートル前にいきなり立ち、すぐに部屋に入るというテストを実施してみましたが、カメラの前にいたのは2~3秒なのに、しっかりと姿を捉えていました。これだけ録画スタートの立ち上がりが速ければ、不審者などを撮り逃す可能性は低いはずです。
オンデバイスマシンラーニング技術の検出精度は正確です。宅配便をイメージして扉の前に荷物を置いてみましたが、人物として筆者を検知し、また荷物を認識して「配達」という通知が届きました。荷物の収集(引き取り)も正しく検知しています。「置き配」でなんらかのトラブルに見舞われたときにも、証拠映像をしっかりと残せるわけです。
試用期間が短いのでバッテリー駆動時間について断言はできませんが、4日間利用した時点で、自室の扉の前に装着した「Google Nest Doorbell」のバッテリー残量は97%(残り3ヵ月予定)、自室の隅に設置した「Google Nest Cam」のバッテリー残量は81%(残り2週間予定)となりました。アクティビティ録画の回数によってバッテリー駆動時間は大きく変わりますが、おおむね前述のスペック通りのバッテリー駆動時間は確保されていると思われます。