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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第186回

ドコモ「home 5G プラン」が魅力的かどうか、格安SIMを絡めて考える

2021年09月05日 12時00分更新

文● 正田拓也 編集● ASCII

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モバイル回線を自宅のネットワークで使う端末はいくつかある

 次に、モバイル回線を固定回線的に使うための機器だ。接続が無線LANだけでよければ、スマートフォンをACアダプターに繋いでテザリングで利用するのが簡単。端末は高性能である必要はなく、以前使っていたものでもいい。注意が必要なのは、無通信時にテザリングを自動オフにしない設定にしておくことだ。

 ただ、やはり据置型のルーターを使うほうが使い勝手に優れる。筆者のおすすめはアイ・オー・データ機器の「WN-CS300FR」だ(「引っ越しシーズンの春、格安SIMなどのモバイル回線を暫定的に固定回線的に使う方法を考えた」)。LTEに対応した据置型モバイルルーターでLAN側は有線と無線の両方が使える。LTEでは国内の4大キャリアのバンドに対応。しかもバンドの固定機能があるため、楽天モバイルなら楽天回線だけで通信するということも可能だ。

アイ・オー・データ機器の「WN-CS300FR」

有線LANも利用できる

 LAN側の無線LANがIEEE802.11nまでと低スペックだが、有線LAN経由で最新の無線LANルーターを接続して使ったり、既存のLANに組み込むことも可能だ。

 しかも、WN-CS300FRは前述のhome 5G HR01や、UQ WiMAX/SoftBank Airの対応機器と違い、単体購入でも1万円台と安価。しかも流用が利きやすいため、要らなくなった場合の売却も容易だ。同種の製品には、NECのAterm HT100LN/HT110LNなどもあるが、さまざまなネットワークで使いやすいという点ではWN-CS300FRにかなわない。

 では実際に、自宅では月20GB程度しか使わない場合のケースを考えてみよう。ドコモ「home 5G プラン」は月4950円。36ヵ月使い続ける限りは端末は実質0円だ。対して、格安SIMはmineoの20GBコースで月1925円。そして、WN-CS300FRの購入は新品なら1万5000円ほど必要になる。

 もし、光回線への変更や、なんらかの事情で解約する場合、home 5G プランでは、home 5G HR01の支払いが残るが、格安SIMの場合は特にない。

 残った機器を売却するにしても、home 5G HR01の売却相場は未知数。WN-CS300FRはモバイル回線を固定的に利用するユーザーには知られた存在で安定した人気のため、フリマアプリなどでは状態が良ければ1万円を超える値段で取り引きされている。

 つまり、短期利用の場合は、home 5G プランではかかる費用が多くなってしまいそうだ。これは同じ無線をつかった固定のインターネット回線であるUQ WiMAXやSoftBank Airも同様で、短期解約の可能性を考えて、その際の費用を事前に十分に確認しておきたい。

しっかり使うなら光回線 安価に済ますなら格安SIM
光回線が導入できないなど制限があるなら、home 5Gは魅力的

 ドコモ「home 5G プラン」によって、無線を使ったインターネット回線に新しい選択肢が増えたことは間違いない。しかし、工事の手間はないものの光回線と同様に、3年間利用しないと端末代金がかかる点をしっかり認識しておくべきだろう。

 長期利用ということなら、光回線は高額な加入特典をうまく活用すればオトクになることや、一部で特典は控えめながらも月額料金を抑えたISPも登場するなど、高額な回線だけではなくなっている。光回線は導入が面倒と考えずに、一度詳しく検討してみるといいだろう。

 それでも、集合住宅などで光回線の導入ができないといった事情があり、長期に渡って高速な回線が必要なら、通信量が無制限のドコモ「home 5G プラン」は有利。しかし、短期利用で自宅の回線で動画をあまり見ないようであれば、格安SIMなどの安い回線と据置形ルーターの組み合わせも選択肢に入ってくる。ぜひ、最適な回線を選んでほしい。

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