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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第174回

引っ越しシーズンの春、格安SIMなどのモバイル回線を暫定的に固定回線的に使う方法を考えた

2021年03月21日 12時00分更新

文● 正田拓也 編集● ASCII

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 今年の3月は、3大キャリアがahamoをはじめとした、20GBで2000円台の新料金プランを開始する。一方でこの時期は、転勤・就職・進学による転居も多く、自宅のネット回線が使えない期間が発生しがちだ。そこで格安SIMを含めて、大容量で使いやすいネット回線を考えた。

データ通信無制限になるには、楽天モバイルのエリア内であることが必要だが、4月7日までなら1年無料で契約でき、モバイルルーターも1円で入手できる

すぐ開通するもののモバイル回線の利用には弱点もある

 引っ越しなどの転居時に問題となるのが、固定回線が開通するまでのネット回線。インターネットアクセスはすべてスマートフォン、もしくはモバイル回線で、自宅には固定回線は一切要らないというのなら話は別だが、テレワーク時代、それはなかなか難しいだろう。また、スマートスピーカーやゲーム機などIoT機器が増えている現代、スマートフォンとは別にネット回線が必要になる機会は多いはずだ。

 そこで引っ越し先で光回線を申し込んだとしても、引っ越しシーズンの春は開通までに時間がかかってしまう。特に工事が必要な場合は、1ヵ月以上の待ちはざら。転居が決まってすぐ申し込んでも入居までに回線が来ていないことは多い。

 そんなに待てない場合に、比較的早く開通できるネット回線といえば、固定回線的に使えるモバイル系サービスがある。具体的には「Softbank Air」や「UQ WiMAX」などで、店頭で加入する場合は機器の在庫があればその日から利用可能だ。

 ただし、両サービス(とそのMVNO)の場合、基本的には長期契約が求められるので、短期利用でやめてしまえば高額違約金などかなり割高になってしまう。

 では、暫定的な利用ではなく、ずっと使い続ければいいじゃないかとなりそうだが、これらの回線は通信量の制限という問題がある。また、混雑時の速度低下が激しいなどの制約もある。テレワークへの移行が進んでおり、終日ビデオ会議をするという人や、家族が複数いて動画視聴が大好きという人には、やはり安心して使うのなら光回線が圧倒的に有利と言える。

暫定利用なら楽天モバイルを使う手がある

 前置きが長くなったが、光回線が開通するまでの短期利用ならば、短期解約での違約金のないモバイル回線という手が考えられる。まず検討したいのが、4月7日までの申し込みなら1年無料の楽天モバイルだ。

楽天回線のエリア内という条件はあるが、楽天モバイルはやはり魅力的。使わずに放置しても0円なのもうれしい

 これには、楽天モバイル自らが整備した「楽天回線エリア」に新居が入っていることが条件となるが、記事執筆時点(3月17日)では、対応のモバイルルーター「Rakuten WiFi Pocket」が初めての契約で1円で提供されており、さらに1年間のランニングコストも0円。しかも楽天ポイントがもらえて、楽天市場でのポイント還元率までアップする。

 1年無料が過ぎた後でも、料金は段階制で1GBまでなら0円、データを20GB以上使ってようやく月2980円(以下、すべて税抜)。ユニバーサルサービス料と消費税を入れても3281円で利用できる。光回線が開通して使わなくなっても0円なのだから、予備用として維持して解約しなくてもいい。回線自体は通常のスマートフォン用と同じ契約なので、SIMを対応スマートフォンに差し替えればそのまま使える。

 なお、楽天モバイルは自社エリア内では無制限となっているが、実際には1日で10GBを超えると速度制限がかかり、3Mbps程度にまで絞られる。使いすぎた場合、動画を1人が見る程度ならほとんど影響がないが、家族で使ったり別の通信もすると若干厳しくなる。

MVNOの格安SIMも値下げで、データ利用がしやすくなった

 楽天モバイルの「楽天回線エリア」の外に新居がある場合は、MVNOの格安SIMも検討したい。格安SIMにはデータ専用のプランがあり、音声通話が使えるプランよりも安価だ。

 しかも、この春の値下げで月20GBでも2000円以下のものが登場している。たとえば、mineoの新プランでは、データだけの20GBプランが月1750円、ユニバーサルサービス料の3円と消費税を入れた支払い額は月1928円となる。

mineoの新プラン。データSIMなら20GBでも税抜月1750円

 IIJmioは4月から、20GBのデータプランが月1780円、ユニバーサルサービス料と消費税を入れても1961円と、こちらも2000円を切っている。

 そして、少し裏技的な使い方だが、OCN モバイル ONEでは、加入月の費用は無料なので、月末までに翌月のプラン変更をすれば、初月は無料で大容量を使うことができる。記事掲載時点では30GBプランが最大だが、3月下旬に新プランの提供が予告されている。

povoの「データ使い放題24時間」オプションに期待

 そして筆者が期待しているのは、3月23日開始のau「povo」だ。20GBで月2480円、ユニバーサルサービス料と消費税を入れれば月2731円という内容は「ahamo」「LINEMO」と似通っているが、注目点は1回200円の「データ使い放題24時間」というオプションがあることだ。

1回200円で24時間使い放題になるオプションがある。テザリングでの利用も可とのこと

 データ通信が多い日だけオプションを追加すれば、そこから24時間は月20GBという通信量が消費されずにデータ通信が使い放題になる。朝から晩までウェブ会議が集中する日がある、休日に朝から晩まで動画を見る、という場合に、200円でオプションを付ければ、通信量を気にせず利用できる。

 ただし、このオプションには「ネットワークの混雑時や動画・クラウドゲームなどの利用時に通信速度を制限する場合があります」という注意書きもあるので、実際のサービス開始後に状況をチェックする必要はありそうだ。

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