Pixel BudsはAndroidスマホと相性抜群
筆者は初代のGoogle Pixel Budsも発売以来長く使っているが、さすがにAndroidスマホとの相性はとても良いと思う。そのことを実感するポイントがふたつある。
ひとつはBluetoothのペアリング設定が、とても楽にできることだ。Android 6.0以上のスマホは、Google Fast Pairのワンタッチペアリングが使える。充電ケース背面のボタンを長押しすると、ケースのLEDランプが点滅を始める。そのままケースのフタを開いてスマホに近付けると、スマホの画面にセットアップのアニメーションがポップアップするので、あとはガイダンスに従って数ステップで接続が完了する。
もうひとつのポイントは、アプリを追加しなくてもBluetoothの設定メニューからデバイスの詳細画面に入り、イヤホンのステータス確認や細かな機能設定ができる取り回しの良さを、実現しているところだ。周囲の環境音に合わせてボリュームを最適化する「アダプティブサウンド」や、低音を増強するバスブーストなどPixel Budsシリーズ独自の機能にもここからアクセスする。
実用性の高いリアルタイム外国語翻訳が使える
Android 6.0以上のスマホにペアリングすると、Pixel BudsシリーズからGoogleアシスタントを声で呼び出して、リアルタイム外国語翻訳機能が利用できる。
スマホのロックを解除してからGoogleアシスタントを起動後に、例えば「英語で通訳して」と話しかけるとGoogle翻訳アプリが会話モードで起動する。そのままGoogle翻訳アプリの表示に従って、Aシリーズの側面リモコンを長押ししながら話すと英語に通訳してくれる。
通訳音声はスマホのスピーカーから再生される。会話の相手である外国語のネイティブスピーカーがスマホのマイクボタンを押して応答を吹き込むと、日本語に通訳されたフレーズがイヤホンからきこえてくるので、このキャッチボールを繰り返せばかなり不自由なく会話を交わせる。通訳はある程度長いフレーズでも正確に、速く外国語に変換して読み上げてくれる実用性の高さがGoogle翻訳アプリをベースにしたリアルタイム外国語翻訳の魅力だと筆者は思う。
Pixel BudsシリーズとiPhoneの相性は、正直に言えばあまり良くはない。Androidスマホとペアリングして使う場合はイヤホン側面のリモコンを長押しして立ち上がるはずのGoogleアシスタントが、iPhoneと組み合わせて使う場合には起動しないからだ。iOSの音声アシスタントであるSiriも、同じくPixel Budsのリモコン操作では起動しない。アダプティブサウンドやバスブーストに代表されるPixel Budsの特別な機能も、iPhoneとの組み合わせでは使えないので注意したい。