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1万円台で驚きの充実ぶり!ワイヤレスイヤホン「Google Pixel Buds A-Series」1週間レポ

2021年08月30日 09時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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Google Pixel 5a (5G)にペアリングしてAシリーズを試聴した

12mm口径の大型ドライバーがパワフルな音を鳴らし切る

 Google Pixel Budsシリーズは、12ミリ口径の大型ダイナミックドライバーを搭載する。高域から低域までつながりの良いパワフルな音を鳴らせるイヤホンだ。特に人の声は力強く切れ味鋭い。ボーカルを中心としたアップテンポなロックやポップス、しっとりと聴かせるジャズのバラードなどをセレクトして耳を傾けてみるとリアルな再現性がよくわかると思う。

 初代のPixel Budsに比べると、Aシリーズは中高域の存在感がやや前に押し出してくる印象も受けた。クラシックのオーケストラでは管弦楽器のハイトーンの艶っぽい音色が印象的だが、バランスが少し中高域に寄って感じられる楽曲もあった。Bluetooth設定から「バスブースト」の機能をオンにして、低音の肉付きを整えると全体にまとまりが良くなった。

 Google Pixel Budsシリーズは音楽再生中、鼓膜にかかる圧迫感を軽減しつつ、また周囲の環境音も聞こえるようにハウジングに小さな空気孔を設ける開放型構造を採用している。特に屋外を歩きながら、またはデスクで仕事をしながら音楽を聴いている間も、まわりの人の声やアラーム音などに注意を向けることができるので安全にリスニングが楽しめる。

ノズルの裏側あたりに小さな孔を設けて抜け味のよいサウンドにチューニングしている

 反面、小さな空気孔からはわずかに音が漏れることもあるので、特に周囲に人がいる場所で使う際には音量の上げすぎに注意したい。また屋外でリスニングを楽しむ場合は、環境ノイズの影響を受けることもあるので、バスブーストやアダプティブサウンドの機能を必要に応じて上手に使いこなせば、音量の上げすぎが防げる。

 Google Pixel Buds A-Seriesも、小さなイヤホンの本体に2台のマイクを載せている。ハンズフリー通話の品質向上を実現するため、マイクでモニタリングする環境ノイズを最小限に抑えて、通話音声をクリアに届ける機能も備えている。装着するユーザーが“聴く方”の通話音声も力強く明瞭だ。ビジネスのオンラインミーティングも含めた、ハンズフリー通話全般に活躍してくれるイヤホンだと思う。

片側に2つのマイクを搭載。クリアな通話音声品質を実現する

 イヤホンは内蔵するバッテリーだけで音楽再生が最長5時間、ハンズフリー通話の場合は最長2.5時間まで連続して使える。ケースによる充電を繰り返せば音楽再生は最長24時間、ハンズフリー通話は最長12時間まで延ばせる。

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