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dTV新ジャンル「ライブ」は、ライブの予習や終演後の余韻も楽しめるオールインワン型サービス

2021年08月26日 11時00分更新

文● 貝塚/ASCII

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オンラインでも従来のライブに近い収益化が可能に

-ー音楽業界は、コロナ禍において減収傾向にある業界のひとつかと思います。音楽業界をサポートする意味合いがあると発表時の資料にも記載されていますが、アーティストさん側には、どのような形で収益が発生するのでしょう。

山下氏「いくつかのパターンがあるのですが、最もスタンダードなのは、チケットの売り上げのほとんどを事務所さんやアーティストさんの収益として還元し、私たちは手数料をいただくという形式です」

-ーそうなると、従来のライブの収益化構造とほとんど変わりなく、アーティストさんが利益を受け取れるということになりますね。

山下氏「大きく異なっているのは、会場をレンタルする費用の部分でしょうか。いまは大人数をひとつの会場に集めることが難しいので、アリーナや大ホールを借りてライブをする意義が薄れています。ここの費用がないので、収益の大部分をアーティストさん側が受け取れることになります」

-ーそれは素晴らしいことです。でも、会場についてはどうするのでしょう?

LEDパネルを設けた配信用スタジオ「BLACKBOX³」から配信ができる

山下氏「そこもdTVを用いたライブ配信の特徴のひとつです。というのは、BLACKBOX³(ブラックボックス)というスタジオと提携しておりまして、ここは音響設備と、壁面いっぱいのLEDパネルが設けられているんです。オンラインとリアルのライブでは、音作りも大きく異なりますので、配信時に良質な音響をどう確保するかというのは、オンラインでのライブ配信における課題のひとつになってました。

 dTVを通じて配信していただく場合、BLACKBOX³が利用できますので、音響はもちろん、LEDパネルを用いた演出も利用していただけます。言い方を変えれば、アーティストさんは“身体ひとつ”で来ていただくだけで、ライブ配信ができるということになります」

オンライン専用の音響と演出が利用できる点が強みだ

-ー実際にライブ配信をされた方からは、どのような意見がありましたか。

山下氏「喜んでいただいています。アーティストさん側とも、決まった形式というよりは、都度都度、どんな演出をしていくかや、『こんな仕組みが作れたらいいよね』と話しながら進めていますし、今後も、アーティストさん側と事前に話し合って、一緒にライブを作っていくという姿勢を心がけたいですね」

ライブに不慣れな人にも楽しんでほしい

-ー最後に、dTVのライブを使うユーザーさんに向けて、メッセージをいただけますか。

山下氏「1200本の過去のライブ映像も楽しめますし、アーティストさんを身近に感じられるような、dTVのみの特別な番組も用意していますので、dTVのライブには、サブスクリプションサービスとしての魅力とメリットが備わっていると思います。

 前身のサービスとなる新体感ライブ CONNECTの立ち上げ時には、ライブ会場に行ってライブを見ることに不慣れな方や、興味はあるけど、なかなか会場へ行く勇気が出ないという方にも、生のライブのよさを体感してほしいという想いがありました。dTVのライブジャンルでもそのコンセプトは引き継いでいますので、そうした方々も含め、幅広い層の方に楽しんでいただきたいですね」

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