AI OCR活用でキヤノンマーケティングジャパンの契約書入力作業の効率化を実現
キヤノンITソリューションズ株式会社
業務の品質を維持しながら約100時間/月の作業時間を削減
キヤノンマーケティングジャパングループのキヤノンITソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:金澤 明、以下キヤノンITS)は、キヤノンマーケティングジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:足立 正親、以下キヤノンMJ)にクラウド型AI OCRソリューション「CaptureBrain」を導入し、契約書入力作業の効率化を実現しました。手書き文字の入力作業負荷削減により、約100時間/月の作業時間を削減しました。
キヤノン製品の国内マーケティングおよび、独自ソリューションの提供やサポートを行うキヤノンMJは近年、企業戦略と業務プロセスとの整合をとりながら、業務プロセスを把握・分析し、継続的に改善・最適化する活動を進めています。その一環として取り組んだのがプリンターの保守に関わる契約業務の改善です。この業務は、顧客が購入後の保守サービスを申し込むために記入した手書きの契約書をチェックし、システムに転記入力して契約を管理し、適切な保守サービスを提供することを目的としています。従来は業務をアウトソースすることで作業品質と体制を維持していましたが、その外部委託コストは負担になっていました。
キヤノンITSは、これらの課題を解決するため、キヤノンMJにクラウド型AI OCR「CaptureBrain」を導入し、スキャンニング/文字認識(OCR)技術やRPA を活用した業務の自動化を実現しました。本ソリューションは、キヤノンITS独自の画像補正技術とAIによる高精度な帳票認識技術を活用し、画像補正、帳票種別の自動分類、活字・手書きの帳票のOCR処理までを一括で実行します。さらに、OCRの読み取り精度の向上のため、OCRの項目ごとに最適なエンジンが選択でき、OCR結果を自動補正する辞書機能も搭載しています。今回これらの特長を生かし、システム登録業務にはRPAを組み合わせることで、1か月あたり90時間の削減を実現しました。また、業務の内製化も可能になったことから外部委託費は、年間あたり約1,000万円の削減にも成功しました。
そのほか、現場からの操作画面や視認性における改善依頼を元に、キヤノンITSはシステム改修を実施しました。担当者がより使用しやすい操作画面に改善することで業務効率化につながり、作業時間にして101時間/月の削減を実現しています。
今後、キヤノンMJは他の手書き書類で行っている契約管理業務に対しても今回の仕組みを横展開し、効率化や作業品質の向上を目指す考えです。
※キヤノンマーケティングジャパンの事例詳細は下記からご覧いただけます。
https://www.canon-its.co.jp/case/detail/?id=9235
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