企業のAIを自動モニタリング、自動検証して品質サポートする 「Citadel Enterprise Solutions」
誤学習や誤認識を軌道修正
Citadel AIは7月6日、企業のAIの品質改善に関わるコンサルティングサービス「Citadel Enterprise Solutions」をリリースした。
同年5月に発表済みの、AI運用時の自動モニタリングツール「Citadel Radar(β版)」に加え、AI学習時の自動検証ツール「Citadel Lens(α版)」トライアル版を提供開始する。
Citadel Radar(β版)による、AI運用開始後の「自動モニタリング」「異常検知、ブロック」「思考過程の可視化」と同時に、Citadel Lensで、モデル更新・再学習時の「自動検証機能」を提供。
さらに、それらの情報をベースとしたAIの品質改善のコンサルティングを通じて、エンドツーエンドでユーザーをサポートするという。
同製品は、AIの運用やセキュリティーにもからむソリューションとなっている。
Citadel AI代表取締役の小林裕宜氏は「AIは生鮮食料品」であり、放っておくと腐ってしまう生ものであると強調する。
開発されたAIが真価を発揮する運用フェーズでは、その開始と同時にAIの品質劣化が始まることになるという。
たとえば、マーケティング用途であればコロナ禍での生活変化での需要予測モデルの狂いや、自動運転なら荒天や夜間といった状況変化があり、さらには作業環境の連携ミスや取り込むデータ自体のトラブルが起こりうる。
目下の強いニーズでいえば、インフラ・金融といったクリティカルなアプリケーションでのAI運用が見えているという。現状では、画像データの処理までは含めていないが、将来的なニーズも含めて、開発を進めているという。
運用後のAI開発現場における関係者の悩み・新たなリスク解決の手段として期待したい。