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肉食ナベコの「なんでも食べてみる」 第706回

飲めば飲むほど鰹節を感じる!

「鰹節」をイメージした芋焼酎 スモーキーな燻香でこれは焼酎!?

2021年07月06日 20時15分更新

文● ナベコ 編集●ASCII

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薩摩酒造の本格芋焼酎「燻枕崎」
アルコール度数は25%

 薩摩酒造が醸す本格芋焼酎「燻枕崎(いぶしまくらざき)」が公式通販サイトにて数量限定で発売中です。薩摩酒造は鹿児島県枕崎市にある酒造会社。「さつま白波」などで知られています。720ml瓶化粧箱付き、2000円(消費税込、送料別)。

墨色の背景にうっすら煙が浮かんでて「枕崎に立ち上る燻煙」をイメージしたそう

 芋焼酎といっても、みなさんが思い浮かべる芋焼酎とはちょっと違って驚くはず。この「燻枕崎」は燻製したスモーキーな香りが特徴です。

かめ壺仕込みの本格芋焼酎「枕崎」ブランドの数量限定商品

 薩摩酒造がある枕崎市は、鹿児島県の南端に位置し、温暖な気候で海と山に囲まれた自然豊かな地域。焼酎造りも盛んですが、さらに「鰹節」が日本一の生産量を誇ります。市内には40軒以上の鰹節屋が点在し、温泉街のようにあちこちで鰹節を燻す煙が立ちのぼっているそうです。町全体にうっすらと鰹節の香りが広がっているとか。私はまだ訪れたことがないのですが、その光景を見てみたいという想いがムクムク湧いてきます!

 とはいってもなかなか訪れる機会をもてない。そんな時にもぴったりなのが、この「燻枕崎」。「燻枕崎」は「枕崎の空気を詰め込む」をテーマにつくったそうです。枕崎市で60年余りの歴史を持つ鰹節屋「金七商店」と薩摩酒造がタッグと組んで、「鰹節の香りを加えた焼酎」が実現。原料となるさつまいもに、鰹節由来の燻煙にさらしながら「燻し(いぶし)」の工程を加えたのがポイント。

飲めば飲むほどに「鰹節」を感じる!

 実際の開けて飲んでみるとウイスキーのような燻製香が特徴。芋焼酎のいわゆる“芋くささ”を想像しているとまったく別物です。ロックで飲むとキリリと辛口。氷が溶けていくごとに、鰹節を思わせるまろやかな旨味が徐々に濃厚に。

炙ったハタハタをおつまみにいただきました。燻製香りが特徴なので、チーズやナッツ、いぶりがっこなどクセのあるものとのペアリングがオススメとのこと

 最初は、鰹節というよりスモーキーな香りの印象が強く、鰹節のイメージとすぐに結び付けられなかったのですが、飲めば飲むほど和らいできて、私たちの生活になじんだ鰹節の親しみある風味があらわれてきます。まぶたを閉じて飲むと……、芳醇な香りにまだ見ぬ枕崎の光景が浮かんでくるよう。……ちょっと、大げさではありますが、遠方に行きづらいこのご時世、お酒でその街の空気を感じてみるのも悪くない。

 焼酎好きはもちろん、このスモーキーさにウイスキー好きも楽しめると思います。〆にかつお出汁で出汁割にしてみるのも、、いいかも!?

 公式通販と薩摩酒造花渡川蒸溜所「明治蔵」店頭などで販売されていますよ~。お酒好きはチェック。

ナベコ

酒好きライター、編集者。酒活動しています。「TVチャンピオン極~KIWAMI~ せんべろ女王決定戦」に参戦するなど。ホットカーペットが気持ちよすぎて床で寝おちして朝陽で気が付く日々。せっかく年始におろしたパジャマを着ないと……。
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