2020年に販売されたモバイル端末の4台に1台がオンライン経由という結果に。
Counterpoint Technology Market Research Limited
カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、2020年におけるモバイル端末販売は、約26%がオンライン経由による購入となり、携帯電話の4台に1台はオンラインで購入されたという調査結果を含むGlobal Online Smartphone Market Growth and Trends, H2 2020による最新調査を発表致しました。
COVID-19が消費者の購買行動を変えたことが大きく、モバイル端末販売に関連する主要国では、インドでオンラインのシェアが最も高く45%であり、次いで英国が39%、中国が34%を占めています。
オンライン経由の端末販売シェアは2020年に前年より6%ポイント伸びたと同時に、オンライン市場規模自体も10%以上増えています。この傾向は、米国や欧州などの先進国市場のみならず、インドや中南米などの新興国市場においても顕著な傾向です。COVID-19が最初に流行した中国では、2020年前半に一気にモバイル端末販売がオンライン化した一方、後半にはややシェアを落としましたが、米国やインドでは2020年の後半に過去最高となるオンラインのモバイル端末販売シェアを記録しました。
図1: 米国・インド・中国のスマートフォン市場におけるオンライン販売シェア 2020年下半期
出典: カウンターポイント社 Global Online Smartphone Market Growth and Trends, H2 2020
同レポートは、オンライン販売のシェアの上昇ペースはゆっくりと落ち着き、2021年の上昇ペースは昨年並みかやや低下すると予想しています。カウンターポイント社シニアアナリストのSujeong Lim氏は、次の通り述べています。
「2020年の急拡大を経て、COVID-19ワクチン接種の広がりを受けて、オンラインのモバイル端末販売のトレンドは、2021年には多少落ち着くだろう。それでも、新興国市場の成長とミドルエイジ層がIT機器やインターネットに慣れてくることに従って、2022年以降もシェアはゆっくり増える見込みである。」
Lim氏は続けて次の通り述べています。
「但し、オンライン比率が一番高いインドでは、2022年以降、多少のオンラインシェア低下がありそうだ。オフラインインフラの開発による、複数ブランドを扱う店舗や大型小売店の整備といった動きが考えられる。その一方で、東南アジアや中東では、オンライン市場の伸びは著しいだろう。」
【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/