PS5でも使える43型ゲーミング液晶「FV43U」が与える大画面の衝撃はいいぞ!!

文●林 佑樹(@necamax) 編集●北村/ASCII

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40インチ超えの大画面としては珍しい
非光沢パネルを採用

 ディスプレーを見ていこう。VA方式となっているが、視野角は上下左右とも178度となっており、IPSと変わりがない。実機で画面の近くから端を見てみたが、破綻は確認できなかった。43インチともなると、それなりに距離を取る使い方が増えるため、角度による見え方の違いは気にしなくてもいいだろう。

 解像度は3840×2160ドット、HDMI 2.1対応であるため、最大リフレッシュレート144Hzとなっている。またPS5は最大120Hzで駆動できるため、コンソールゲーム機向けのディスプレーとしても十分に役立つ。画面応答速度は1ms(MPRT)。すっかりゲーミングディスプレーではおなじみのスペックであり、標準的といってもよく、応答速度については特筆すべき要素はない。強いていえば、43インチのカテゴリーとしてはレアな存在で、非光沢である点もゲーマー向きといえる。

VAパネルだがIPS並の視野角なので、色変化についてはまず気にならない

 色周りは、8bit+FRC(フレームレートコントロール)。色域カバー率はそれぞれsRGB 150%、DCI-P3 97%、AdobeRGB 99%となっている。DisplayHDR1000対応でもあり、HDRモード時のSDRソース(sRGB)の発色傾向とほとんど浮かない黒の具合は見ていて気持ちがいい。

 HDRソースの場合も同様で、HDR対応ゲームだけでなく、動画視聴においても良好なものだといえる。輝度は最大1000nit。常時ではないが、たとえばPS5のHDR向けの画面調整で試すと露骨に眩しいが、これにより、暗いところは暗く、明るいところは明るくとHDRを存分に楽しめ、没入したい人向けすぎる。

 色域のカバー率から、クライアントに見せつつ作業用パネルとして使用することを想定した読者もいるハズ。カラーキャリブレーターが必須となるが、6軸カラーコントロールに対応しており、AdobeRGBに最適化するといったことはやりやすい。ただしsRGBとDCI-P3、AdobeRGBをハードウェア側で知覚的に変換する部分は弱いため、WindowsのHDRモードのオンオフで対応する必要がある。この点はクリエイター向けではないため致し方ない部分だ。とはいえ、6軸カラーコントロールに対応していることは高く評価したい。

 機能を見ていこう。機能へのアクセスは液晶本体底部にあるコントローラーか付属のリモコン、あるいは専用アプリケーションOSD Sidekickで行なえる。AORUSブランドではおなじみの機能がそろっており、ゲーム向けとしてはブラックイコライザーとエイムスタビライザー・シンクがわかりやすい。また1組のキーボードとマウスで複数のPCを操作できるKVM機能(後述)も搭載されている。

底部にあるスティック

軽くて持ちやすい形状の付属リモコン。何かと似た形状のリモコンが多いため、何かしらのシールを貼って識別できるようにしておきたい

OSDは画面右下に表示される

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