第11世代インテルCore Hプロセッサー+RTX 30シリーズ搭載
GIGABYTE「AERO 15 OLED」が圧倒的性能でクリエイティブ作業が快適!
薄型ボディーを実現できたのは
GIGABYTE独自の冷却システムのおかげ
前述の通り、今回レビューするモデルは、CPUにCore i7-11800H、GPUにGeForce RTX 3070を搭載している。これだけのハイパフォーマンスながら、薄型ボディーを実現したのは、GIGABYTE独自のWINDFORCE Infinity冷却システムによるところが大きい。
71枚のファンブレードを持つ2基の巨大なファンと5本のヒートパイプにより冷却効果が高められており、底面半分ほどを覆うメッシュ状の給気口から新鮮な空気を取り入れ、左右と背面の4つの排気口から熱せられた空気を放出する。
こう聞くと、かなりファン音がうるさいのではと思われるかもしれないが、空気を放出する風切り音はするが、回転するモーター音が発しやすい高周波はほとんど聞こえないので、それほど耳障りには感じない。「Cinebench R23」を実行したときに、マシン正面から30cmほど離れた位置に騒音計を置いて測定したところ53.6dBAだった。ただ、高負荷が続くような作業はそれほどないと思われるので、そこまで気にする必要はないだろう。
この辺りのパフォーマンス管理は、「GIGABYTE Control Center」アプリで調整可能で、各種設定や状態の確認、キーボードのバックライト制御のFusionも備えている。また、Microsoft Azure AIにより、使用するアプリや作業内容、バッテリーなどの状況に応じて、最適なCPUとGPUの消費電力を調整。その都度、設定を切り替えることなく、安定したパフォーマンスを提供する仕組みになっている。
ストレージは、PCIe 4.0に対応したM.2接続のNVMe SSDを1TB搭載。M.2ポートは2つ用意されているので、さらに増設も可能だ(最上位モデルはデュアル搭載)。転送速度は、シーケンシャルリードで5000MB/秒超え、ライトで2400MB/秒ほどで、PCIe 4.0の威力を遺憾なく発揮している。
メモリーは16GBで、モデルによっては32GBも用意されている。最大は64GBで、オンボードではなくDIMMスロットなので、あとから増設も可能だ。
インターフェース周りは、本体左側に2.5GbpsのLANポートとUSB 3.2ポート、mini DisplayPort 1.4ポート、HDMI 2.1ポート、ヘッドホン/マイクジャック。右側には、USB3.2ポート×2、Thunderbolt 4ポート(USB-C)、UHS-II SDカードスロットを備える。
HDMIは4K/120Hzの映像出力に対応し、Thunderbolt 4を含め3つも映像出力手段があり、同時出力も可能なのは、クリエイティブマシンならでは。さらにUHS-II SD対応のカードリーダーは、デジカメやビデオから取り込む際にも役立つはずだ。
通信は、Wi-Fi 6とBluetooth V5.2に対応。有線LANが2.5Gbpsに対応しているので、NASとデータをやり取りする際などは、そちらを使ったほうが安定した高速アクセスができるだろう。
サウンドは、バーチャル7.1chサラウンドも楽しめる「DTS:X Ultra」技術を採用。マイクを2つ設けることで、AIによるノイズキャンセリング機能も搭載し、ウェブ会議などで威力を発揮する。
バッテリー駆動時間は8時間。94Whのバッテリーを搭載しており、まる1日外出先でACアダプターなしで過ごすのは厳しいかもしれないが、TDP 45Wでここまで持たせているのはすばらしい。ACアダプターが巨大なだけに、持ち運ぶのは少々つらいので、出張ではなく出先でプレゼンとか、ちょっと作業するといった程度なら、ACアダプターなしでもいけそうだ。