キー割り当てと新規Action
本連載では、Windows Terminalのキー割り当てをdefault.jsonを元に表にしてきたが、これからはソースコードからActionを列挙し、そのキー割り当てを示すことにした。
このため、今回の表では、未割り当てのActionが増えている。表中赤字で示したのがv1.8およびv1.9で追加されたキー割り当て、Actionである。ここに示したActionはすべてキー割り当てが可能なほか、コマンドパレット(Ctrl+Shift+pで開く)からも実行できる。ただし、日本語環境では、Action名の日本語訳を指定する必要がある。
以下の表は、キー割り当てのあるアクションをキーコード順に並べたもの。自分で割り当てする場合に、空いている組み合わせを探すのに利用していただきたい。
新規に増えたのは、前述のglobalSummonやquakeModeとウィンドウ制御機能に関連するidentifyWindow(現在のウィンドウ名を表示)、identifyWindows(すべてのウィンドウ名を表示)、renameWindow(ウィンドウ名を変更)などである。
また、nextTabやprevTabでは、tabSwitcherModeにより、動作を指定可能になった。これにより、MRUモード(利用した順)、inOrder(作成順)、disabled(並び順)のモードで、タブを前後に移動させることが可能になった。なお、disabled以外は、操作時にモードにより並べ直したタブのリストを表示する。
また、v1.9からは、Windowsロゴキー(Winキー)も割り当てに利用できるようになった。ただし、Winキーは、Windowsがその大半を利用しているため、Windowsが使っていないものだけが有効だ。
コマンドラインも強化されている
コマンドラインも強化点がある。
new-tab、split-paneサブコマンドでは、「--colorScheme」で配色(カラースキーマ)を指定できるようになった。また、split-Paneでは、分割元と同じプロファイルを指定できる「--duplicate」、「-D」オプションが利用できるようになった。
もう1つは、新規に追加されたサブコマンド「focus-pane」だ。これは、他のサブコマンドと組み合わせて、Windows Terminal起動後に選択されているペインを指定できる。従来はfocus-Tabサブコマンドで複数開いたタブを選択することはできたが、ペインは最後に分割したペインしか選択できなかった。
Windows TerminalのPreview v1.9では、v1.7で導入されたウィンドウ番号がウィンドウ名に拡張されるなど改良が続く。conhost.exeの置き換えは、一般向けは、今年秋の機能アップデートまでお預けではあるが、1981年のPC-DOSから40年、ようやくキー割り当てが可能な高度なコンソールが利用可能になる。
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