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山根博士の海外モバイル通信 第549回

BlackView A90にみる中堅スマホメーカーの最近の動きとは

2021年06月04日 10時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII

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BlackViewの低価格スマホ「A90」

 シャオミやOPPOなど大手メーカーが次々と低価格スマートフォンを出す中で、中堅メーカーはさらなる値下げや独自端末の開発で対抗しています。オンラインでグローバルにスマートフォンを展開しているBlackViewもその1社。同社は2020年冬に5Gスマートフォン「BL6000 Pro」を発売、タフネス仕様の5Gスマートフォンは世界でもめずらしく、大手メーカーが出さない製品で差別化を図りました(待望の5G対応アクティブ系スマホ「Blackview BL6000 Pro」のタフさを検証)。

Android 11に対応予定のタフネス5Gスマホ「BL6000 Pro」

 BL6000 Proは発売から半年が立ちましたが、Android 11へのアップデートもまもなく提供される予定で、「売りっぱなし」ではなく製品寿命を伸ばす開発を続けているのは好感が持てます。

 同社はこのBL6000 Proのようなタフネス端末を多数リリースしていますが、価格を抑えたスタイリッシュデザインの製品「A」シリーズも展開中です。2021年5月に発売した最新モデルの「A90」は、チップセットにHelio P60、メモリー4GB、ストレージ64GB、ディスプレーは6.39型(1560x720ドット)、1300万画素カメラを含むトリプルカメラ構成というエントリーモデル。本体側面に指紋認証センサーも搭載しています。バッテリーは4820mAhで価格は109.99ドル、日本円で約1万2000円と激安です(キャンペーン時により価格変動の場合あり)。

エントリースペックながらスタイリッシュな「A90」

 本体の重量は185gと最近の重量級のスマートフォンよりも軽く、厚さも8.8mmとスリム。手軽に持てるセカンドスマートフォンにもいいかもしれません。またOSはAndroid 11をベースにした「Doke OS 2.0」を採用。バックグラウンドアプリを停止する「APP Freeze」や、ポップアップをブロックするなどしてゲーム動作を高速化する「Immersive Gaming」といった機能も搭載。素のAndroidよりもスペックの非力な部分をカバーしてくれます。

UI/UXをカスタマイズしたDoke OS 2.0を搭載

 BlackViewはスマートフォン以外にもタブレットやスマートウォッチ、IoT製品も展開しています。最新のタブレット「Tab 9 4G Tablet PC」は4G通信に対応し、キーボードもオプションで用意されています。今やタブレットはメディアプレーヤーとしてよりも、リモートワークでPCのように使える機能が求められています。価格を抑えるのであれば4Gなし、キーボードもサードパーティーに任せるところを、BlackViewはユーザーが求めるであろうタブレットとしてTab 9 4G Tablet PCを作り上げています。

4Gを内蔵しオプションでキーボードも提供されるTab 9 4G Tablet PC

 また小型のワイヤレスヘッドフォン(TWS)もBlackViewはリリースしていますが、最新モデルの「AirBuds 2 True Wireless Stereo Earbuds」はアルミ合金製のケースに本体が収納されています。TWSは中国メーカーの低価格品も含めると山のような数の製品が市販されていますが、外観にこだわった製品は少ないものです。価格はキャンペーン時で39.99ドル、約4400円。音質はさすがに高級品にはかなわないでしょうが、手軽に使えるTWSとしてこのデザインと価格は大きな魅力でしょう。

AirBuds 2 True Wireless Stereo Earbudsはアルミ合金製ケースを採用

 大手メーカーが次々と派手な新製品を出す中で、中堅メーカーも独自の製品開発を進めています。今後も魅力的な製品を市場に送り続けてほしいものです。

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