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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第283回

5万円台でスペックも電池持ちも満足度が高い5Gスマホ「moto g100」はヘビーユーザーにもオススメ

2021年06月03日 12時00分更新

文● 村元正剛(ゴーズ) 編集●ASCII

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アドバンテージは
リングライト付きマクロレンズとデュアル撮影

 アウトカメラは、メイン(6400万画素/F値1.7)+超広角/マクロ(1600万画素/F値2.2)+深度センサー(200万画素/F値2.4)という構成。メインカメラは4つの画素を結合させて効率よく光を取り込む「クアッドピクセルテクノロジー」を採用しています。

超広角で撮影

メイン(広角)で撮影

花を撮影した作例。背景はナチュラルにぼける

「ナイトビジョン」モードで撮影

室内で料理を撮った作例

 moto g familyの従来モデルのカメラは、端末のグレードによって性能に差がありました。画質は「安いわりには結構きれいに撮れる」といった印象でした。moto g100は従来弱かった暗い場所でもきれいに写り、moto g family史上最高のカメラと評して差し支えないでしょう。ただし、他メーカーのハイスペックモデルに勝るほどではなく、やはり「5万円台のわりには、かなりきれいに撮れる」と感じたのが本音です。

 ただし、moto g100には5万円台の端末としては贅沢と思える、いくつかの機能を備えています。まずは、マクロレンズがリングライトを備えていること。マクロモードで撮影する際、レンズを被写体に近づける必要があるため、スマホ本体の影で暗くなりがち。そんな時に、リングライトを点灯させて、被写体を明るく接写できるわけです。

マクロレンズを囲うリングライトを搭載

リングライトを点灯させずに撮影

若干反射が気になるが、細部までハッキリと写る

 アウトカメラとインカメラで同時に動画を撮影できる新機能も搭載。ハイスペックモデルで増えつつある機能ですが、画面の2分割でも、どちらか小さく表示することもでき、それぞれの画角を変更することも可能。使い勝手がよく、何かをレポートする動画を撮りたい人には重宝しそうです。

2つのカメラで同時に撮れる「デュアル撮影動画」。縦向きでも横向きでも撮影でき、カメラの切り方や画角の切り替えも簡単

 インカメラは、メイン(1600万画素/F値2.2)+超広角(800万画素/F値2.4)のデュアルカメラなので、単なる自撮りだけでなく、家族や友人などと一緒に自撮りしたい人にも好都合。「ポートレート」モードにすると、背景をぼかすこともできます。ただし、自動または手動で設定できる美顔補正機能は見当たらなかった。

インカメラも広い画角で撮影でき、背景ぼかしも可能

新機能「Ready For」をどう生かすかはユーザー次第

 OSはAndroid 11。モトローラのスマホは、ほとんどメーカーのカスタマイズをしない“Pure Android”を搭載しています。余計なプリインアプリがなく、操作がシンプルで、アップデート対応がしやすいといったメリットがあります。そこに「Motoアクション」というメーカー独自の便利機能を追加し、利用価値を向上させています。

 Motoアクションは、機種によって対応する機能に差があるのですが、moto g100は全機能にもれなく対応。本体を持つ手首をひねってカメラを起動できたり、振ってライトを点灯させられたり、3本の指でタッチしてスクリーンショットが撮れたり……。新たに電源キーをダブルタップして、ショートカットメニューを呼び出す「パワータッチ」という機能も追加されました。

モトローラ独自のジェスチャー操作は、もれなく対応

電源キーをダブルタップすると、よく使うアプリのショートカットが表示される。ショートカットは編集可能

画面デザインのカスタマイズの自由度も高い

 外部ディスプレーに接続して、PCライクに使える「Ready For」という新機能も追加されました。市販のビデオ対応のUSB-C to HDMIケーブルでスマホとディスプレーを接続させて、大画面でブラウザーやドキュメントを見たり、ビデオ通話をしたりできる仕組み。接続時には、moto g100の画面をトラックパッドとして使うことができます。

外部ディスプレーと接続して、デスクトップモードで使う「Ready For」。大人数でビデオを見たい場合にも役立ちそう

 筆者はテレビに接続して使ってみましたが、トラックパッドのレスポンスはやや鈍く、快適に操作するには慣れが必要なようです。仕事でバリバリ使うには、Bluetoothキーボードやマウスと連携させたほうがいいかもしれません。

「moto gシリーズ史上、最もパワワル」というキャッチコピーを掲げるmoto g100。そのコピーに偽りはなく、むしろ、従来モデルとは一線を画するほど、大幅な進化を遂げています。価格的にはミドルハイクラスですが、それ以上の満足を得られるはず。「Ready For」などの新機能を使わなくても、サブスクリプションの映画を観たり、ゲームをプレイしたりすることが多い人も検討の価値があるでしょう。

モトローラ「moto g100」の主なスペック
ディスプレー 6.7型液晶(20:9)
画面解像度 1080×2520
サイズ 約73.97×168.38×9.69mm
重量 約215g
CPU Snapdragon 870(オクタコア)
内蔵メモリー 8GB
内蔵ストレージ 128GB
外部ストレージ microSDXC(最大1TB)
OS Android 11
対応バンド 5G NR:n1/n3/n5/n7/n8
/n28/n38/n41/n66/n77/n78
LTE:1/2/3/5/7/8/18/19
/20/26/28/38/40/41
W-CDMA:1/2/5/8
4バンドGSM
DSDV ○(5G+4G)
対応ネットワーク ドコモ/au/SB
無線LAN Wi-Fi 6
カメラ画素数 64メガ(標準)+16メガ(超広角)
+16メガ(マクロ)+2メガ(深度)+ToF
イン:16メガ+8メガ(超広角)
バッテリー容量 5000mAh(20W急速充電対応)
FeliCa/NFC ×/○
生体認証 ○(指紋)
SIM nanoSIM×2
USB端子 Type-C
イヤホン
カラバリ イリディセントスカイ
価格(税込) 5万8800円
 

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