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「Google Cloud Day: Digital '21」が開幕、日本代表の平手氏が基調講演で語る

Google Cloudが提供するのは“トランスフォーメーションクラウド”

2021年05月26日 07時00分更新

文● 大河原克行 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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 グーグル・クラウド・ジャパンが2021年5月25日~27日の3日間、デジタルカンファレンス「Google Cloud Day: Digital '21」を開催している。「さあ、クラウドで解決しよう」をキーメッセージに、あらゆる業界の開発者やビジネス意思決定者、ビジネスリーダーなどを対象にしたカンファレンスとなる。

 同カンファレンスの開催初日には、グーグル・クラウド・ジャパン 日本代表の平手智行氏が「Data-powered innovation」をテーマに基調講演を行った。本稿ではまずこの基調講演をレポートする。

オンラインカンファレンス「Google Cloud Day: Digital '21」が開幕した

グーグル・クラウド・ジャパン 日本代表の平手智行氏

「トランスフォーメーションクラウド」とは何か

 Google Cloud Day: Digital '21では、基調講演や120のブレイクアウトセッションを通じて、Google Cloudの最新ソリューションや業種動向、9業種40件以上の最新導入事例などが紹介される。そのほかにも、学んだ知識を活用するためのハンズオンや、Google Cloudのエキスパートに直接質問ができる「ライブQ&A」なども用意されており、同社では「学びと実践を通して、Google Cloudをより深く体験できる機会。ビジネス課題を解決するクラウドソリューションを見つける場にしてもらいたい」としている。オンライン開催で、参加費は無料。

 基調講演のなかで平手氏は、誕生からおよそ20年が経過したクラウドテクノロジーについて、現在はまた「新たな時代に入っている」と指摘した。

 「昨今、多くの日本企業が取り組んでいるDXにより、クラウドテクノロジーは新たな時代に入っている。Google Cloudではこれを『トランスフォーメーションクラウド』と位置づけている」

 これまでのクラウド活用は、オンプレミスへのサーバー導入の代わりにクラウド上で運用する、パッケージソフト導入の代わりにクラウドサービス(SaaS)を利用するといったものが中心だった。

 「(これは)ツールの一部がクラウドに置き換えられただけであり、クラウドのメリットを生かした変革や、データ駆動型ビジネス変革は成し遂げられなかった。第3段階となるトランスフォーメーションクラウドになってこそ、企業の変革が実現できると考えている」

クラウド活用は新段階の「トランスフォーメーションクラウド」に入ったと説明

 平手氏の語るトランスフォーメーションクラウドは、アプリケーションやインフラの近代化、データの民主化、人と人とのつながり、信頼できる取引などを通じて、組織のDXを加速させる。その結果、企業と従業員は、クラウドコンピューティングのあらゆるメリットを活用してイノベーションを推進することができるという。

 そうしたビジョンに基づき、Google Cloudでは組織の変革を支援する4種類のクラウドを提供している。組織のスマート化を推進する「データクラウド」、市場の変化に素早く対応する「オープンクラウド」、柔軟な働き方を実現する「ピープルクラウド」、ビジネスの要素を保護する「トラステッドクラウド」の4つだ。

Google Cloudが提供するのは「組織の変革を支援する」4つのクラウド

 「データクラウド」では、組織全体で発生する様々なデータをリアルタイムに収集し、シームレスに統合。誰でもが素早く分析し、最適な意思決定をするために、BigQueryやCloud Spanner、Vertex AIを提供。また「オープンクラウド」では、1社のテクノロジーにロックインされず、ビジネス展開に柔軟に対応できるクラウドアーキテクチャーとして、「Anthos」や「Google Kubernetes Engine(GKE)」「Cloud Run」などを用意。パートナーとの連携により幅広い対応が可能だとした。

 また「ピープルクラウド」では、多様な働き方を提案するために、Google Workspaceによって、場所に捉われずに、安全に仕事ができる分散就労の仕組みを提供し、リモートでも、従業員同士や顧客と円滑なコミュケーション、アイデアの共有ができるとした。最後の「トラステッドクラウド」では、ISMAPに認定された安全性の高いクラウドプラットフォームであること、「Security Command Center」や「Chronicle」「BeyondCorp Enterprise」など長年のセキュリティオペレーションによって裏打ちされたサービスを通じて、柔軟なセキュリティアーキテクチャーを提供できる。

4つのクラウドの目的と特徴、構成するGoogle Cloudのサービス

 さらに平手氏は、同日の記者説明会において、「Google Cloudは、業界や業種の視点でも、DXを加速するソリューションをそれぞれに用意している」と語った。具体的には、小売、製造、医療/ライフサイエンス、通信/ゲーム/メディア/エンタテインメント、金融といった業種を中心に、アプリケーションやインフラのモダナイゼーションをベースにしながら、即時性と汎用性の高いデータ収集/正規化/分析を行い、ビジネスの知見を獲得できるようにしている。それに加えて「コラボレーション」「データセキュリティ」など、業界にとらわれない共通課題にも応えられるソリューションを提供していると述べた。

 「Googleは、検索エンジンやマップ、YouTube、Androidなど、地球規模でのサービスを提供している企業であり、サービスを止めない堅牢性や、遅延がないサービス品質を実現しており、それを自ら開発して、統合し、自ら利用している。また、すべてのサービスにデータやAIを活用している。ここにもGoogle Cloudの強みが発揮でき、顧客に価値を提供できる」

 なおGoogle Cloud Day: Digital '21の基調講演では、Google Cloudの導入顧客としてファーストリテイリングとNTTデータも登壇し、それぞれのビジネスにおける活用事例を紹介した。事例講演パートについては稿をあらためて紹介したい。

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