LIFEBOOKムサシは、ThinkPad X1 Nano(16:10)と違う、縦横比が16対9の液晶(13.3インチ、1920×1080ドット)を採用している。どちらが今風のトレンドかを決めたがる人もいるが、どちらが良いかはユーザの好みだろう。
偉業を成し遂げたエンジニアへのオマージュ
ケースやアクセサリー類は、できる限り軽量にして持ち歩きたい
縦横比の違いは、筆者のように専用ケースをぴったりサイズで揃えている場合には、影響ある時もある。今回は一昨年、京都の一澤帆布でThinkPad X1 Nano用にあつらえたケースにLIFEBOOKムサシは横幅が広く、物理的にまったく入らなかった。一方、当コラムでもご紹介した“MOFTキャリースリーブ”にはピッタリだった。
武蔵中原で日々たゆまぬ努力をして1g、1gとほんのわずかな重さを減量して、ついに目標の634gを成し遂げたLIFEBOOKムサシにはできる限り軽いケースやACアダプター、ケーブルと一緒に持ち歩きたいと思った。これは偉業を成し遂げたエンジニアへのオマージュだ。
そもそもたった634gのモバイルPCを、300gのモバイルPCケースに入れて運ぶなんて気が狂ったも同然だ。今やケースで堅牢なPCを守る時代ではない。今、筆者のLIFEBOOKムサシは、USB PDケーブル(26g)とUSB PD ACアダプター(76g)、そしてたった68gのTYVEK製ブリーフケースで総重量800gを切る797gを実現している。
筆者がパソコンの楽しさを知った富士通FM-7を手に入れてから、すでに30数年。そして同社は軽量化では他社の追随をまったく許さない偉業を成し遂げた。次期世界最軽量モバイルPC発表の席では、超軽量モバイルPCにふさわしいACアダプターとPDケーブル、そして大人の事情があっても、プリロードアプリの選択にはもう少しセンスを発揮してほしい。

今回の衝動買い
アイテム:富士通「LIFEBOOK UH-X/E3」FMVUXE3B
・仕様:13.3型ワイド液晶/Core i7 1165G7/メモリ 8GB/SSD 1TB/Windows 10 Pro 64ビット/Office Home and Business 2019/ピクトブラック
・価格:約20万円
T教授
日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

この連載の記事
-
第854回
トピックス
それでも現金を持たざるを得ない現況で、ジッパー付きセキュリティポーチ靴下を衝動買い -
第853回
トピックス
3COINSのクリアワイヤレスキーボードが1000円に値下がりしたのでまた衝動買い -
第852回
トピックス
価格は優秀、剃りは凡庸 USB充電可なシャオミ製電動シェーバーを衝動買い -
第851回
トピックス
出張も旅行もこれ一台! 「クリップ型USB Type-C充電器+タップ」を衝動買い -
第850回
トピックス
年初にAndroid搭載のカラーE Ink端末「Bigme B751c」を衝動買いして9ヵ月使ってみた -
第849回
トピックス
理論派が作った“変態ピック”を半世紀ベーシストが衝動買い -
第848回
トピックス
“ケーブル紛失ゼロ”の未来系SSDケースを衝動買い -
第847回
トピックス
北欧製の密閉縦型製氷皿“アイスブレーカー”を衝動買い -
第846回
トピックス
今も愛用のThink手帳に迫るブギーボード「BB-21」を衝動買い -
第845回
トピックス
レガシーなタフスマホ「TORQUE G04」を5980円で衝動買い -
第844回
トピックス
EVERINGを衝動買い更新! NEON BUZZで“指先決済”を3年延長 - この連載の一覧へ


















