14cmファン搭載の「Noctua NH-U14S」を採用、空冷でもバッチリ冷却
Core i9-11900KをNoctua大型空冷クーラーでガッツリ冷やす! RTX 3080で4Kでもしっかり遊べるゲーミングPC「G-Master Spear Z590」
2021年05月25日 11時00分更新
Noctua NH-U14Sを中心にケース内部をしっかり冷やすエアフローを確保
G-Master Spear Z590は、PCケースにCooler Master製でカーブ状のメッシュパネルが人気の「CoolerMaster MasterBoxCM694」を採用。前面から天面までにかけて、インターフェース部分以外はメッシュパネルとなっており、通気性は抜群。電源の下部にも通気口があり、簡単に取り外して掃除できる防塵フィルターが備わっている。
前面インターフェースはUSB Type-A×2とヘッドセット端子のほか、USB Type-C端子も備えている。さらに、光学式ドライブとしてDVDスーパーマルチドライブも内蔵。最近は映画も音楽もデータや配信サイトなどが主流になりつつあるが、自宅にはまだまだDVDやBlu-ray Discの映画もたくさんある。たまに観たくなるときに、パソコンに光学式ドライブが付いているのは便利だ。もし、Blu-ray Discでの映画鑑賞もしたいという場合は、オプションでBlu-ray Discドライブに変更することもできる。
では内部をみていこう。
G-Master Spear Z590の内部で、一番インパクトがあるのはやはりCPUクーラーのNoctua NH-U14S。14cmファンを採用しており、おそらく私が見てきたサイドフロー型のCPUクーラーのなかでは最大クラス。いかにも豪快に冷却してくれそうなサイズ感だ。
NH-U14Sには、直径6mmの銅製ヒートパイプを左右各6本ずつレイアウトしており、効率よくCPUからヒートシンクへと熱を移動し、拡散してくれる。また、ファンのフレームの内側が段階的なすり鉢状になっているほか、内面に小さな窪みが設けてある。これにより空気の流れを最適化し、静圧の改善やノイズの低減を実現している。
今回の検証において、高負荷なベンチマークや実際のゲームプレイなども検証してみたが、ファンの駆動音は驚くほど静かで、とくにゲームプレイ時においてヘッドセットをしているとほとんど聞こえないくらいの音となっていた。もちろん、負荷が低いときは「動いてる?」と思うくらいの静かさだった。なお、前面には12cmファンを2基搭載しており、各パーツにまんべんなく外の新鮮な空気を取り込んでくれる。
ビデオカードには、GeForce RTX 3080を採用するASUS製の「TUF-RTX3080-10G-GAMING」が採用されていた。このビデオカードは、耐久性に優れたデュアルボールファンベアリングを利用した「Axial-tech」ファンを採用。これにより、スリーブベアリングなどほかのベアリングタイプより安定した性能と長寿命を実現しているという。加えて、左右のファンと中央のファンが逆回転することで、乱気流を低減しているのもポイントだ。
さらに、GPUの温度が55度以下になるとファンストップモードが作動するように調整されている。空冷CPUファンと合わせて、こちらも低負荷時にはほとんど音は聞こえず、G-Master Spear Z590の静音性にも貢献しているといえるだろう。
なお、こちらかなり大きなビデオカードとなっているが、しっかりビデオカードステイを搭載しているため、ちょっとした振動で外れる、長期運用でへたれるといったことも防げる。
そのほか、G-Master Spear Z590のケース内部にはLEDテープが採用されている。ビデオカードのロゴに合わせてLEDテープの光もほのかに漏れ出しており、派手過ぎない絶妙なライティングになっていると感じた。
TUF-RTX3080-10G-GAMINGを採用しているため、3.5インチベイを2基取り外してあることも多少は影響しているが、ケース内部は大型CPUクーラーやビデオカードを搭載しながらとてもスッキリとしている。この整えられたケース内部のおかげで、しっかりと冷やすエアフローも構築されているというわけだ。