死のループからの脱出を目指せ!

死のループと謎が謎を呼ぶ物語にも引き込まれる、PS5の機能も活用したTPS『Returnal』の魅力とは?

2021年05月07日 13時00分更新

文● ASCII

 PlayStation 5専用の完全新作タイトルとして2021年4月30日にソニー・インタラクティブエンタテインメントより発売されたローグライクTPS(サードパーソン・シューティング)『Returnal』(通常版:8690円/デジタルデラックス版:9790円)。

 謎の信号を探知し、未知の惑星“アトロポス”に墜落した宇宙飛行士のセレーネ。彼女はそこで、命を落としても墜落した直後に戻ってしまう“死のループ”に巻き込まれてしまう。しかも、死ぬたびにアトロポスは姿を変え、出現する敵や手に入る武器も変化する……。

 本作は、引き込まれるストーリー、武器やマップが死ぬたびにランダムで変化するローグライク要素、三人称視点のシューターを組み合わせた、新感覚の作品に仕上がっている。ここでは、そんな本作がどういった作品なのか、どのような魅力があるのかを紹介していきたい。

ローンチトレーラー

難易度は高め! しかし何度も挑戦したくなる魅力はいっぱい

 最近のゲームは難易度変更ができるものが多いが、本作ではそういったものは一切ナシ! ローグライク(プレイするたびにマップやダンジョンが変わる)というゲームの仕様にあわせ、プレイヤー自身が成長していくことを求められる。

 実際、ゲームを始めて最初のエリアを探索していると、ある地点で強力な敵が出てきてあっさり死亡。セレーネが死亡すると、アトロポスにセレーネが落下するところから再スタートとなる。

 その時はある程度ゲームの操作に慣れてきているので、前回よりも敵への対処ができたり、先に進めたり……。自分の成長が、すごく実感できる!

 ちなみに本記事では、探索する場所の大きな括りとして「エリア」、エリアを構成する地形を「ステージ」と呼称。なお、本作には6つのエリアがあるという。

ゲームは、提示される目的に従ってプレイヤーが行動していく。画面の右上に何をすべきか表示され、左下のミニマップの上の方角を示すバーには赤いマークが示されて次に進むべき方向がわかるようになっている。迷わずに安心!

​全体マップ画面。ロケットのマークがあるのがスタート地点で、赤いマークが表示されているところが目的地となる

セレーナが死ぬなどしてループすると、スタート地点は同じでもエリアを構成するステージの配置が変化。ステージに出現する敵のタイプは同じだが、出現位置や全体の登場数が変わることもある

ループした場合、それまで入手したアイテムなどすべてなくなってしまうが、最初に手に入る銃や、防御フィールドを破壊できるブレードなど、一部の装備品は継承されるようになっている

 難易度が高いとはいえ、すべてがプレイヤーの腕に委ねられているわけではなく、それをサポートする機能も備えている。たとえば、異星人の残した装置を利用して体力回復アイテムなどを生成できたり、スーツの防御値を上げたりすることも。

 また、アイテムとしてシールドが入手できたり、パラサイトという寄生虫を装備することで攻撃力アップなどの補助的な能力を得られたりもする。

 とはいえ、こういった要素はステージの構成などに左右される部分が大きいので、基本はプレイヤーの成長(慣れといった方がいいかも?)が重要になると言っていいだろう。

オボライトという資源を消費してアイテムは生成可能。オボライトは敵を倒したり、ステージ上に落ちているものを拾っていく

パラサイトは、メリットとデメリットが存在。どれをつけるかは悩みどころ

異星人の残した装置では、アイテムを生成したり、スーツの防御力アップなどが行なえる。オボライトは積極的に集めていこう

謎に包まれたストーリーも要注目!

 ストーリーは、謎の信号をキャッチして、セレーナが単身、アトロポスに不時着。この星から帰還することが目的となる。だがセレーナは、死のループをはじめ、さまざまな不思議な現象に巻き込まれることに……。

 ローグライクのゲームというと、ストーリーよりもシステムに重きを置かれていることが多いという印象が自分にはあるが、本作は先の気になるストーリーも見どころの1つ。

 ちょっとホラーテイストに感じられる部分もあり、SF好きな人はもちろん、ホラー好きな人にも楽しめそうだ。

なぜかアトロポスに地球の家屋が。セレーナの過去に迫る物語も展開していく

目的地に向かうことでストーリーは展開。また、スカウトログを見つけることで、ストーリーに関わる断片的な情報を得ることができる

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