このページの本文へ

ゲーマーの幅広い層が満足できる1台

「Apex Legends」ほぼ300Hz貼り付き! 最新タイトルも快適プレイ可能なRyzen 7&Radeon RX 6800 XT搭載ゲーミングPC「ZEFT R31White」

2021年03月14日 13時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

「ZEFT R31White」

 パソコンショップSEVENを運営するセブンアールジャパンの「ZEFT R31White」(関連記事)は、Ryzen 7 5800XとRadeon RX 6800 XTを組み合わせたハイエンドなゲーミング向けBTOパソコンだ。とくに、ビデオカードカードにクロックアップモデルであるASRock製「Radeon RX 6800 XT Taichi X 16G OC」を採用しており、ゲームにおける高いパフォーマンスが期待できる。そこで、実際にゲームにおいてテストを行ない、ZEFT R31Whiteのポテンシャルに迫ってみたい。

Ryzen 7 5800XとRadeon RX 6800 XTを搭載

Apex Legendsで300fpsに張り付くパフォーマンス
4K解像度でも快適になゲームプレイが可能

 では、早速テスト結果を見ていこう。まずは、「3DMark」(Version 2.17.7137)からだが、ZEFT R31WhiteはFire Strike“無印”で3万5000ほどと非常に高いスコアを発揮。3840×2160ドットでのテストとなるFire Strike Ultraでも、1万を余裕で上回る結果を見せつけており、4K解像度でも問題ない性能を備えているといってよさそうだ。

3DMarkの結果

 DirectX 12のテストとなるTime Spyでは、描画負荷が大きくなるためFire Stirkeよりはスコアが落ちるものの、それでも同じく3840×2160ドットでテストが行われるTime Spy Extremeのスコアは7600ほどと、十分高いスコアを発揮している。

 では、実際のゲームではどうなのか、「Apex Legends」の結果に移ろう。ここでは、オプションから描画負荷が最大となるように設定したうえでゲームをプレイ。その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得した。

Apex Legendsのフレームレート計測結果

 その結果だが、起動オプションに「+fps_max unlimited」を指定してフレームレートの144fpsキャップを解除しているのだが、それでもZEFT R31Whiteは、1920×1080ドットだとゲームの仕様上の上限となる300fpsに張り付いた状態になっている。高フレームレートを欲するコアなゲーマーも満足のいく結果といえそうだ。また、3840×2160ドットでも、ZEFT R31Whiteは常時120fpsを上回るフレームレートを発揮しており、十分快適なプレイを実現している。

 さらに、グラフィックスAPIにDirectX 12を用いている「バイオハザード Re: 3」でのパフォーマンスはどうだろうか。ここでは、オプションからテクスチャ品質を高(3GB)に指定してゲームをプレイし、その間のフレームレートを「OCAT」(Version 1.6.1)で取得した。

バイオハザード Re: 3のフレームレート計測結果

 なお、ここではOCATの仕様上、最小フレームレートの代わりにデータを並べた際の1%の値となる99パーセンタイルフレームレートを用いている。その結果だが、ZEFT R31Whiteは3840×2160ドットで99パーセンタイルフレームレートは100fpsにあと一歩のところまで迫っている。1920×1080ドットにいたっては、平均フレームレートは300fpsに迫っており、ゲームの快適性にまったく問題がないことは誰の目にも明らかだろう。

 続いて、比較的描画負荷が軽めの「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズベンチマーク」の結果も確認しておこう。ここでは、描画負荷が最も大きくなる最高品質に指定してベンチマークを実行しているが、ZEFT R31Whiteは3840×2160ドットでも1万4000弱と非常に高いスコアを叩き出している。スクウェア・エニックスの指標では、スコア7000以上が最高評価とされており、ZEFT R31Whiteは3840×2160ドットでその倍近いスコアを出している点は立派の一言だ。

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズベンチマークの総合スコア

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズベンチマークのフレームレートの結果

 では、ゲーム以外のパフォーマンスも見ておこう。まずは「PCMark 10」(Version 2.1.2508)の結果からだが、ZEFT R31Whiteの総合スコアは7500ほどと良好だ。とくに、Digital Content Creationが1万3000台と高く、写真加工や動画編集といったコンテンツ制作でも、このZEFT R31Whiteは強みをみせている。もちろん、Productivityも8000を超えており、オフィスアプリケーションといった用途でもまったく問題ない性能を奮っている。

PCMark 10の結果

 さらに、ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズをプレイした約7分弱の動画ファイルを用意し、それを「FFMpeg」を用いてH.264/AVCとH.265/HEVCへトランスコードする際に要する時間を測定してみた。なお、用意した動画ファイルの解像度は1920×1080ドットで、フォーマットはMotionJPEGとなっている。

ffmpegを用いたトランスコードに要する時間

 ZEFT R31Whiteは、11分弱でH.264/AVCへとトランスコードを終了。負荷の大きいH.265/HEVCでも約25分で作業を終わらせており、十分実用的な結果が得られている。

 最後にSSDのパフォーマンスを「CrystalDiskMark」(Version 8.0.1)で押さえておこう。ZEFT R31WhiteのシステムドライブとなっているSSDは、シーケンシャルアクセスに秀でており、とくにSEQ1M Q8T1のリード性能を2500MB/秒弱と十分高い結果を発揮。ランダムアクセスもRND4K Q32T1でリード性能は500MB/秒弱と、ゲームのロードなどでストレスを感じることはまずなさそうだ。

「CrystalDiskMark」の結果

ゲーマーの幅広い層が満足できる1台
最新タイトルを遊びつくしたいならオススメ

ハイエンドなZEFT R31Whiteで最新タイトルを遊びつくそう!

 以上のテスト結果から明らかなとおり、ZEFT R31Whiteが備えるポテンシャルはかなり高い。フルHDで高いフレームレートでTPSやFPSをプレイしたり、RPGやレースシムなどを4K解像度で快適にプレイしたりと、コアなゲーマーからこれからゲームを始めるユーザーまで、幅広い層が満足できるゲーミングパソコンであることは間違いない。今回の構成では、価格は30万円を超えてはしまうものの、数年間にわたって、パソコンのスペックを懸念することなく、最新タイトルを遊びつくしたいと考えるのであれば、このZEFT R31Whiteは有力な選択肢になり得る1台であるといってよいだろう。

試用機の主なスペック
機種名 ZEFT R31White
CPU Ryzen 7 5800X(定格クロック3.8GHz、最大クロック4.7Hz、8コア/16スレッド、L3キャッシュ容量36MB)
CPUクーラー Silverstone PF240-ARGB-7R
グラフィックス ASRock Radeon RX 6800 XT Taichi X 16G OC(Radeon RX 6800 XT)
マザーボード ASRock B550M Pro4(AMD B550チップセット)
メモリー 16GB PC4-25600(DDR4-3200 SDRAM、8GB×2)、スロット数4のうち2スロット使用
ストレージ 500GB M.2 SSD(Western Digital WD Blue SN550、NVMe)、1TB HDD
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0
PCケース NZXT H510 White
電源ユニット SilverStone ET750-G(定格出力750W、80PLUS Gold認証)
OS Windows 10 Home(64bit)

カテゴリートップへ