ビデオカードにはクロックアップモデルの「Radeon RX 6800 XT Taichi X 16G OC」を採用
H510 WhiteにコダワリのASRock製ビデオカード+マザーボード搭載、Ryzen7&Radeon RX 6800 XT搭載ゲーミングPC「ZEFT R31White」
2021年03月05日 12時00分更新
2020年11月に登場した、Zen 3アーキテクチャを採用するAMDのデスクトップ向けCPUのRyzen 5000シリーズは、CPUコア数と価格のバランスが秀逸なことに加えて、パフォーマンスも前世代から向上したことでPCパーツ市場では高い人気を誇っている。さらに、AMDの新型GPUのRadeon RX 6000シリーズは、NVIDIAのハイエンドに迫るポテンシャルを備えており、ユーザーからの評価も高い。
そんなRyzenとRadeonを組み合わせたゲーミングパソコンにも注目が集まるのは当然の流れだ。そこで今回は、パソコンショップSEVENを運営するセブンアールジャパンのゲーミング向けBTOパソコン「ZEFT R31White」を取り上げたい。このZEFT R31Whiteは、「Ryzen 7 5800X」と「Radeon RX 6800 XT」を組み合わせたハイエンドモデルとなっているが、はたしてゲームでどの程度のフレームレートを発揮するのだろうか。まずはZEFT R31Whiteのスペックや特徴などを押さえていきたい。
ビデオカードにはクロックアップモデルの「Radeon RX 6800 XT Taichi X 16G OC」を採用
先述したように、ZEFT R31WhiteはCPUにRyzen 7 5800Xを採用する。このRyzen 7 5800Xは、8コア/16スレッドのCPUで、最大動作クロックは4.7GHzとゲーミング用途では十分な性能を備えている。TDPは105Wとそれなりの電力を消費するものの、このZEFT R31WhiteではCPUの冷却に簡易水冷クーラーの「PF240-ARGB-7R」を採用している。このクーラーは、セブンアールジャパンがSilverStoneとコラボレーションしたモデルで、ラジエーターは240mmサイズで十分な冷却性能を誇っている。
そして、注目すべきはビデオカードにRadeon RX 6800 XTを採用している点。今回はBTOからカードをASRock製「Radeon RX 6800 XT Taichi X 16G OC」へと変更したモデルを試用しているが、このカードはモデル名から明らかなとおり、ゲームクロックが2110MHz、ブーストクロックが2360MHzと、前者が95MHz、後者が110MHz引き上げたクロックアップモデル。GPUクーラーには、「Taichi 3X Cooling System」と呼ばれるオリジナルモデルを採用しており、かなり冷却面に注力した製品に仕上がっている。
GPUに負荷を掛けても、その動作音はさほど大きくなく、聞こえるか聞こえないレベル。もちろん、ヘッドセットなどを装着していればまったく聞こえることはない。
さらに、マザーボードにはAMD B550チップセットを搭載したASRock製「B550M Pro4」を採用。ビデオカードとマザーボードを同じASRock製でそろえており、マザーボードの付属アプリケーション「Polychrome SYNC」により、ビデオカード側のLEDを一括制御することが可能になっている。
システムメモリーには、DDR4-3200 SDRAMを16GB搭載するほか、ストレージにはNVMe接続の500GB SSDと、1TB HDDを備えており、ゲーミング用途で容量が足りなくなることはないはずだ。また、ネットワーク機能には、1000BASE-T対応有線のほかに、Wi-Fi 6対応の無線LANを搭載。対応ルーターを用意することで、無線LANでも最大9.6Gbpsの高速データ転送が利用可能で、LANケーブルの引き回しを考えなくていい点はありがたい。
そして、電源ユニットには、80PLUS GOLD認証を取得した定格出力750Wのものを採用。将来的なCPUやGPUのアップグレードや、ストレージの増設にも十分対応できる容量を備えているといっていい。