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5000円台で買えてWi-Fiの電波が届く範囲をカンタン拡張

屋外にも無線LANの中継が可能な「離れ家モード」を搭載したエレコム「WTC-C1167GC」レビュー

2021年03月09日 11時00分更新

文● 飯島範久 編集●ASCII.jp編集部

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中継機として39%ほど改善

 ということで、筆者宅は2階にWi-Fiルーターがあるため、中継機は1階に設置し、ルーターから一番離れた1階隅の部屋で速度を検証してみた。本製品の設置場所は緑色になる位置へ設置しているため、いつも検証で設置する場所よりもルーターから少し離れた場所となっている。接続機器は「iPhone 12 Pro」で、「Speedtest」アプリを利用して速度を計測した。

2階にルーターを設置。

1階に本製品を設置。計測場所はルーターから一番離れた場所で行なっている。なお、筆者宅は軽量鉄骨住宅のため、木造住宅よりは電波を通しにくい構造になっている。

「Speettest」アプリを使って計測。「WTC-C1167GC」を使わなかった場合は、下り70Mbps弱だった。

「WTC-C1167GC」を設置して、中継機経由で計測すると、下り96Mbps強にアップ。改善が見られた。

 結果としては、下りが約69Mbpsが約96Mpbsへと39%ほど改善した。約30Mbpsの上乗せはかなり大きい。

ちなみにルーター付近で計測すると、上りが560Mbps超えだった。

 メッシュWi-Fiなどと同様に、特にWi-Fiの接続をし直す必要はなく、自動的に切り替わる仕組み。ただ、これはどの中継機やメッシュWi-Fiにも言えることだが、電波を掴んだらなかなか離さないことも多く、Wi-Fiルーター付近でも中継機とつながっていることもあった。気になるようなら、一度Wi-Fiをオフにして再度オンにすれば、強い電波の方へ接続するはずである。

 また、スマホ用アプリ「らくらくコントロール」を使えば、状態や設定が可能だが、WPSで設定できてしまえば、特に使う必要はない。どのような設定や状態になっているか確認したいときは利用しよう。

スマホ用アプリ「らくらくコントロール」。利用している機器の構成が確認できる。

各機器をタップすると、Webブラウザ経由で設定画面にアクセス可能。

設定で、電波の強度を指定可能。

ステータスから接続している機器が何台あるのかも確認できる。

 離れ家モードにして使ってみたが、iPhone 12 Proと中継機は5GHz帯で接続され、速度的にも通常の中継機として使っているのと遜色なく使えた。2.4GHzに縛られることなく利用できるメリットは大きい。

 「WTC-C1167GC」は、実売価格5000円前後。最新のWi-Fi 6対応ではないものの、この価格で十分な効果が期待できるだけに、テレワークする場所で電波がちょっととか、寝室でもテレビでNetflixを見たいなどの場合にオススメ。また、プレハブの部屋が庭にあったり、気分を変えて庭で仕事をしたいなどといったニーズにも、本製品は利用する価値アリだ。

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