0歳児と4歳児と暮らしています盛田諒ですこんにちは。最新のベビーグッズを手当たり次第に試す連載「ベビもの」、今回のテーマは液体ミルク。お湯がいらず外出時や非常時に便利です。江崎グリコ「アイクレオ 赤ちゃんミルク」、明治「ほほえみ らくらくミルク」を比べたところ、意外と違いがありました。
●今回のベビもの
アイクレオ 赤ちゃんミルク
発売中
実売価格216円
江崎グリコ
https://cp.glico.com/icreo/products/akachan-milk/
ほほえみ らくらくミルク
発売中
実売価格232円
明治
https://www.meiji.co.jp/baby/hohoemi/rakurakumilk/
●容量は125ml単位のアイクレオが便利
容量はアイクレオが125ml、ほほえみが240ml。ほぼ倍でした。各メーカーの月齢別ミルク量の目安を見ると、アイクレオは1ヵ月児から(1回あたり120ml)、ほほえみは3ヵ月児から(1回あたり200ml)使えることになります。
2ヵ月児の場合、せっかく買ったほほえみを飲みきれず、残りを捨ててしまうこともありました。1〜3ヵ月児ならアイクレオのほうが便利です。
ただし明治によれば、開缶後すぐ消毒した清潔な哺乳瓶に移し替え、フタをして2時間以内なら、室温(35℃以下)で保管可能とのこと。120mlずつ2回に分けることもできそうです。うちは3時間おきに調乳をしているので若干微妙ですが……。
容量あたりの価格はほほえみのほうが安いですね。
●賞味期限はほほえみが長めで備蓄向け
アイクレオの賞味期限は常温で製造から6ヵ月。ほほえみは同じく14ヵ月。ほぼ倍でした。アイクレオは紙パックで超高温短時間殺菌、ほほえみはスチール缶でレトルト殺菌という、パッケージと殺菌方法の違いが反映されています。
世界では紙パックが液体ミルクの主流。缶に比べバッグの中でもかさばらず、軽くて持ち歩きやすいというメリットがあります。備蓄用と考えたら1年以上もつほほえみが便利ですが、普段使いではアイクレオのほうが便利です。
●色と香りはアイクレオが強め
ミルクの色を比べると、アイクレオはベージュ、ほほえみはブラウン。アイクレオのほうが通常のミルクに近い色合いです。これは殺菌方法の違いによるもの。ただし色が違うからといって特別気になることはありません。
味と香りはアイクレオのほうが強め。アイクレオは味や色や香りなどを含めて成分を母乳に近づけているということなので、開発思想の反映かと思います。赤ちゃんはどちらも気にせずグビグビ飲んでいましたが……。
●ほ乳びんへの注ぎやすさはほほえみが上
ほ乳びんにミルクを注ぐときは、ほほえみのほうが入れやすいです。アイクレオは紙パックに付属の短いストローをさして「ジュージュー」と注入。工夫は感じられますが、ほほえみを缶から「ジャバー」と入れるほうが簡単でした。
また、ほほえみの6本パックには、スチール缶をそのままほ乳びんとして使えるアタッチメントもついています。ピジョン「母乳実感」の乳首が使えるので便利。アタッチメントの取りつけが硬いのが若干難です。改良してほしいところ。
●「常温に戻す」どうすれば…
何度か液体ミルクを持って出かけてみましたが、予想以上に便利ですねこれ。商業施設でもお湯が手に入らないところはあり、赤ちゃんと一緒に座れるイスさえあればどこでもグビグビ飲ませられるというのは心強い。出先でドラッグストアに寄ればサクッと買えるというのも安心感があります。
やや困ったのは冬場。液体ミルクは常温保存で、気温10℃以下の寒い日には冷え冷えになり、飲ませるのをためらいました。
「冷たさが気になるときは常温(20℃程度)にあたためてから調乳して」とパッケージに指示があるのですが、具体的にはどうすればいいのかわかりません。レンジであたためるのはNGで、出先で湯せんはむずかしい。となれば胸元に入れるくらいしか思いつかず、私は秀吉となりました。
●アイクレオとほほえみの違いまとめ
最後にあらためてアイクレオとほほえみの違いをまとめます。アイクレオは小さく軽く持ち運びやすく、容量が少なくムダが出にくく、味や香りが強いのが特徴。ほほえみは賞味期限が長く備蓄向きで、ほ乳びんに注ぎやすく、価格が安いのが特徴。用途に合わせて選ぶとよさそうです。
液体ミルクの今後に期待したいことは、参入メーカーの増加。現在、国内で液体ミルクを出しているのは明治、江崎グリコ、雪印ビーンスタークの3社です。
普段は粉ミルクとして和光堂レーベンスミルク「はいはい」を使っているので、できれば和光堂にも参入してもらいたい。特にこだわっているわけではないのですが、粉も液体も同じミルクを使えたほうが何かと安心。アレルギーなどの不安もありません。
アレルギーといえば、一時期赤ちゃんがミルクアレルギーを疑われ、アレルゲンフリーミルクを飲んでいたこともありました。アレルゲンフリーのミルクは粉だけなので、明治「ミルフィー」の液体ミルク版などが出るとありがたいのですが。
いろいろ書いてしまいましたが、長男が生まれたわずか4年前と比べても便利な時代になったな〜と感じます。育児はハイテク製品だけでなく、様々な方面で新たな技術が投入されて進歩していくものなんですね。ミルクに人類の希望を見てしまいそうだ。
書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ。3歳児くんの保護者です。Facebookでおたより募集中。試してほしいグッズなどもお知らせください。
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