最新Ryzen 9 5900HS搭載13インチの2 in 1にしてGPUボックスでRTX 3080が使える「Flow X13」のロマン溢れる性能と機能を大検証!
2021年03月03日 12時15分更新
普段使いにも最適な16:10のディスプレーを搭載
ではまずデザインやインターフェースなどについて見ていこう。Flow X13はゲーミングPCでありながら、天板にLEDで光る部分もなく、斜め線の入ったシックで落ち着いたデザイン。カラーは黒一色ではあるが、パッと見ビジネスモバイルでも通じる見た目をしている。
液晶ディスプレーは、動画やゲーム視聴には適したグレアパネル。左右の非表示領域は実測約5mmと狭く、視野角も広いと感じた。ただ、アスペクト比が16:10と一般的な16:9よりもやや縦に長い。ゲームの画面は16:10で表示できるモノもあるが、基本16:9なので上下に黒いスペースが表示される場合もある。
しかしながら、PCで表示するモノはゲームだけでなく、文書やPDFファイル、ウェブページと縦に長いモノの方が多く、縦に長い方が情報量が多い。エクセルは、縦のセルの表示数が増えるので、より分かり易いだろう。また、写真は3:2という縦長のアスペクト比が使われるため、写真編集の際は左右の余白を少なく、より無駄のない表示が行なえる。
Flow X13は、ゲーミングノートPCではあるが、一般的な15.6インチ以上のゲーミングノートPCと異なり、サイズが13.4インチと小型で持ち運びにも長け、高性能なため普段使いのメインモバイルとして考える人も多いだろう。
時間の関係上、今回は計測していないが、一般的なゲーミングノートPCの場合、バッテリー駆動時間が2~3時間しか持たないなど、バッテリーはあくまで一時的に移動する際に、いちいちシャットダウンしなくても済むといった実質補助的なものに過ぎない場合が多い。
しかしながら本製品は、62Whのバッテリーを内蔵し、公称駆動時間9.1時間とそれなりに長い。今回お借りした「GV301QH-R9G165032G」よりも「GV301QH-R9G1650H120」の方が、約11.4時間と公称駆動時間が長いのは、解像度が違うため。より高解像度の方がバッテリー消費量が高くなるので、用途に応じてどちらを購入するか検討するとイイだろう。
また、CUDAコアが増量され、メモリー帯域も太くなったRTX 30シリーズを搭載する「ROG XG Mobile GC31」(以降はXG Mobileと略)を使って、家では高解像度の動画や写真の編集、CGレンダリングといった、クリエイティブ用途に使いたいといった人もいるはず。そうした、ゲーム用途以外のことも考えた場合は、16:10のアスペクト比はメリットになるはずだ。