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日比野 芽奈さん、西村 瑠香さん、河野 紳之介さん、大曲 李佳さんにインタビュー!

ドラマ「あなた犯人じゃありません」出演者インタビュー、撮影中止が好転につながった青春高校3年C組メンバーの演技力

2021年02月11日 20時00分更新

文● 八尋 編集●ASCII

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普段のバラエティー番組とは180度違う、ミステリードラマへの期待と不安

ーー本日はよろしくお願いします。早速ですが、監修を秋元 康さん、企画を佐久間さんが担当し、脚本を気鋭の劇作家さんたちを迎えてのミステリーを青春高校3年C組のメンバーで挑むと最初に聞いたときは、どう思われましたか。

日比野芽奈さん(以下、日比野さん):青春高校3年C組でドラマをやることが決定したというのは、本当に突然聞かされたので、ビックリしました。生徒(青春高校3年C組のメンバー)たちの間でも、題材は学園ものかな? 恋愛系かな? と話していたら、まさかのシリアスなサスペンスなので、それにも驚きました。でも、いつものバラエティーとは全然違うので、新しさがあってうれしさもありました。

内容がまさかのシリアスなサスペンスで驚いたという日比野さん

河野紳之介さん(以下、河野さん):最初は、チャーリー(エゼマタ健太チャールズさん)だったり出口(出口晴臣さん)だったり、コメディーチックなキャラクターの生徒が多いんで、180度違うから大丈夫かなと思いました。

 あと、最初から犯人が名乗り出てきて、ストーリーのコンセプト的にその人が犯人ではないというのは観ている人も分かったうえで視聴すると思うので、ワンクール成り立つのかなとも、台本を見るまでは不安でした。

ーー皆さん本人役としての出演は難しかったですか? やりやすかったですか?

日比野さん:佐久間さんがキャラクターを作る際に、私がどういう性格か理解してくれていたみたいで、同じような性格にしてくれたので、そこはやりやすかったですね。

河野さん:僕の場合は、多分ですがどちらかというと佐久間さんが青春高校3年C組の中の自分のキャラクターをもとに役を作ってくれていたと思うので、素の自分とは少し違っていたので、どう演じればいいのかなと不安な部分はありました。

河野さんの役は、青春高校3年C組の中のキャラクター性をもとに描かれており、素の自分とは少し違っており、その部分が心配だったという河野さん

北畑龍一監督(以下、北畑監督):確かに、私は素の河野君の一面しか知らなかったので、役作りには苦労している印象だったかな。

河野さん:昔からミステリーが好き! というわけでもなければ、ドラマの河野のようにガンガン前に行くタイプでもないので、ドラマの河野を理解するのに苦労しました。でも、生い立ちなど、ドラマのキャラクターとしての河野がどんな人物なのかを考えて演じるといいよというアドバイスをもらって、小さいころからミステリーが好きだったのかな? と色々と考えながら臨みました。

北畑監督:大曲さんの場合は、演技することも初めてということで、素の大曲さんとは違うキャラクターを佐久間さんが考えたと聞いていますが、いかがでしたか?

周囲の期待をいい意味で大きく裏切る演技をみせたという大曲さん

大曲李佳さん(以下、大曲さん):確かに、全然似てなかったですね(笑)。

北畑監督:ただ、周囲の期待をいい意味で大きく裏切って、一番驚かれていたのは大曲さんでしたね。そういった評価はどう感じられました?

大曲さん:皆さんに褒めていただけるほどのことができたのかはわからないですが、大変なシーンも多かったので、とてもうれしかったです。

北畑監督:西村さんはいかがでしたか?

西村 瑠香さん(以下西村さん):普段は日比野のことを「日比野」って呼んでいるんですけど、作中では芽奈って連呼するので、それは普段と違って違和感がありました。あとは、タピオカ好きっていうキャラクターを作品にも取り入れてもらえて、たくさんタピオカ飲めたのがよかったです(笑)。

本人役で登場する分、呼び方など普段との違いには戸惑ったという西村さん。ちなみに確かにタピオカを持っているシーンは多い

ドラマ撮影中断が演技力の向上に好転
出演メンバーの心境は?

ーー本作は、撮影がご時世的に中断になり、中断中にワークショップが続けられて、演技についてより深くトレーニングできたそうですね。実際に撮影が中断になったときはどう思いましたか? また、時間ができたことによって演技に対して意識が変わったことはありましたか?

日比野さん:撮影が中断になったあとは、本当にドラマが完成するのかと落ち込んだ時期もありましたが、同時におうちで台本や自分のキャラクターについてたくさん考える時間ができたので、よりキャラクターを深められたかなとは思っています。そういう意味では、ワークショップで色々と教わったこともあって、中断前と後ではスゴイ変わったと思います。

西村さん:ドラマの制作が決定してからクランクインが短かったので、不安な部分がありました。ただ、中断になってワークショップやエチュードをほかのみんなが頑張っているのをみていたので、私もより頑張ろうと思いました。中断して、ワークショップがなかったら、不安でこんな考えにはならなかったかもしれないです。

北畑監督:中断後にワークショップを増やして、その手応えとか感じてまいした?

日比野さん:ワークショップ中は必死だったので、あまり手応えがあったとかは感じてなかったです。あとは、ほかのみんなが上手くて、それなのに私は……ってプレッシャーになっていたので、撮影始まるまでは怖かったですね。でも、撮影が始まったときに、ワークショップで教わったことが活きているかも! と感じることはありました。

北畑監督:日比野さんはだんだんと自分からやましげさん(刑事役山崎樹範さん)に話を聞きに行ったりして、どんどん変わっていったよね。大曲さんはいかがでした?

大曲さん:撮影前のワークショップにはいろいろあって行けなかったので、みんなに置いていかれたまま本番迎えちゃうなって思いましたけど、延期になって。そこからはワークショップも参加できたのでよかったです。ワークショップの中では、ドラマのシーンの練習をするのかなと思っていたら、全然違うエチュードだったので、それはそれでいい経験になったなと思っています。

北畑監督:大曲さんについては、演技の完全初心者と聞いていたのに、スケジュールの都合で最初のワークショップに1日も参加できず、スタッフはかなり心配してました。でも、中断後のワークショップでの演技をみて、むしろ新人らしい思い切った演技の素晴らしさに驚きました。いいお芝居になりそうだ、とスタッフたちの間でも評判になっていました。

 あと、大曲さんは感情を爆発させるあるシーンがありましたが、かなり難しかったと思います。あのときはどうでしたか?

大曲さん:感情をすぐに出して演技するというのは難しくて、少し時間をもらって、演じる役にちゃんと入り込める時間をもらったので、助かりました。

ーー時間をもらって、どうやって役に入り込んだんですか?

大曲さん:作品の中の大曲はずっと1人で、ゲームが好きで、思い込みが激しくて周りから全然話してもらえないと思っている子なので「私があの子に話しかけても絶対話してくれない……」といったような連想を思い浮かべて、悲しくなるようにしました。

北畑監督:あのシーンの大曲さんをみて、みなさんいかがでしたか?

日比野さん:あんなまーがりん(大曲さん)を観たのは初めてでしたし、鳥肌が止まらないくらい圧倒されました。

西村さん:確かに、もうこれはまーがりんを怒らせちゃいけないなと(笑)。普段見られない迫真の演技で、こっちは演技を忘れるくらいでした。

北畑監督:西村さんは、個人的にはメンバーの中でも一番演技が上達していて、女優としての才能を開花させていたように思いますが、手応えはありましたか?

西村さん:うーん、最初に比べると成長できたかなとは思いますが、タイミングはワークショップ中なのか、本番中なのかは自分ではわからないです。

北畑監督:ワークショップ中に、日比野さんと西村さんにちょっときつめに現実を伝えてしまったなというときがあって、一旦外で考えてみてと伝えたことがありましたね。2人はボロ泣きしてましたけど。

日比野さん:めっちゃ覚えていますよ! あのときは、初めて逃げ出したいって思いました。その日にエンディングまでの台本をもらって読んでいたので、このまま最後まで務まるのかなって不安になって、涙が止まらなかったです。

西村さん:確かにヤバいなって思いました。ワークショップも後半でしたし、当時はほかの人の演技みていたら、監督にそういわれるのも仕方ないかなと思いました。でも、そこから演技を褒めてもらえるようになったので、よかったです。

ーー河野さんは、撮影が中断したときはどうでしたか?

河野さん:中断前のワークショップとかでは、やっていて褒められても、アドバイスをもらっても、よくわかんない状態だったので、かなり不安でした。あと、中断する前日に撮影したシーンで、長いわけでもないセリフが飛んでしまって、中断が決まったことについては、色々とスタッフさんも大変だったと思いますが、正直ほっとした気持ちもありました。

 そこから、もう一度ワークショップにしっかりと臨めるというのは、うれしかったですね。ミステリー研究会の河野をどういう風に伝えればいいのかを考える時間があったので、中段前と比べるとメンタルは大きく変わったかなと思います。

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