●レーザーセンサーの精度はばっちり
まず基本的な清掃能力はそこそこ優秀。通常のほこりや髪などは問題なし。吸引力を「自動」にするとフローリングの隅にまいた重曹や砂などの細かいゴミをやや残しましたが、カーペットになすりつけた綿は残しませんでした。吸引レベルは弱/強の2段階。ブラシは綿や毛がからむので、付属のツールで取り除きます。
運転音はルンバに比べて静かです。清掃時間は28平方メートルの1LDK+トイレで40〜45分程度。他のロボット掃除機に比べるとなぜか迷子になることが多く、比較的時間がかかっていました。稼働時間は最大75分。広い家ではすべての部屋が1回で終わらないこともありそうですが、掃除中に充電が切れても充電をした後に続きから掃除する機能があるので、一応カバーできそうです。
各種センサーの感度はほぼ良好。家具にはギリギリまで近づいて回り、1.5cmまでの段差は乗り越えます。ただ、ちょっとした段差から抜けられないことがあり、水ぶきパッドを装着しているときはそもそも段差の乗り越えができません。充電ドックへの帰還は失敗なし。コードがからんだときはエラーで止まりましたが、サイドブラシを停止して解決しようとする様子は見られました。
レーザーセンサーで作成するマップは精度ばっちり。掃除をした跡がマップ上に記録されるので安心感もあります。
アプリの機能は掃除ログに加え、吸引力調整、スケジュール、アクセサリー使用状況など必要最小限。アプリで進入禁止エリアを作ることもできます。代わりにバーチャルウォールや磁気テープなど、物理的な進入禁止ツールはなし。ユーザーは当然アプリが使えるものという設計ですかね。
ただ、アプリはなぜか初期設定がうまくいかず、10回ほど再挑戦してようやくWi-Fiルーターとつながりました。クチコミを見るとどうもこれは私だけではなさそうで、辛抱強く続けるしかなさそうです。つながれば問題なく動いてくれたのですが、一瞬「まじかよ……」と不安になりました。
水拭きをしてほしいときはタンクについたモップを濡らし本体にセット。水分量は標準的で、フローリングについた水は1分ほどで蒸発します。
ダストケースは本体上から引き出す形。シンプルな形で凹凸が少なくお手入れはしやすいです。フィルターを取りはずせば水洗い可。
サイズは幅340×高さ102mmで、レーザーセンサーを備えることもあって若干大きめでした。幅狭なイスの脚はギリギリくぐれましたが本棚のような背の低い家具の下には入りこめません。
保証面は、同社のオンラインショップで購入すると2年保証がついてきます。サポートは電話とメールで受け付け。電話はなかなかつながりませんでした。国内に修理拠点がないため修理は受け付けていません。不具合があった場合、保証期間内であれば本体交換、保証期間外は対応ができません。割り切った対応です。
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