●今回のベビもの
ベビーカメラ KX-HBC200-W
2020年10月15日発売
実売価格 2万7280円
パナソニック
https://panasonic.jp/hns/products/hbc200.html
0歳児と3歳児と暮らしています盛田諒ですこんにちは。普段の連載「ほぼほぼ育児」とは別に、気になる子育てグッズやサービスを試す連載「ベビもの」を始めます。気になるもの、試してほしいものがあればFacebookへのメッセージでお知らせください。みなさんのおたよりお待ちしています。
●1日の動画をつなげて約10倍速に
第1回はベビーカメラ。1人目のとき「あればよかった」と思ったものの筆頭です。赤ちゃんが寝ているとき、ちゃんと息してるかな〜と心配になり、ソファでテレビを見ているときも数分おきに寝室で寝ている赤ちゃんを覗いたりしていました。「そんなとき手元で赤ちゃんの様子を見られたらな〜ってかそういうときのベビーカメラか!」ということで試してみることにしました。最近はベビーシッターさんの様子を見るための「シッターカメラ」として使われることもあるそうですね。
今回試したパナソニックの「KX-HBC200-W」は、スマホにつなげて家の中でも外でも映像を見られるタイプ。1日の動画をつなげて約10倍速度で再生するタイムラプス動画を作れるのが面白いところ。赤ちゃんが高速ではいはいする様子が見られそうです。動き、物音、部屋の温度変化などをセンサーで検出できるので、映像を見ていないとき異変が起きても気づけます。パナはこの検出精度に定評がありますね。暗視機能も備え、赤ちゃんが寝ている真っ暗な寝室も明るく見られます。
●動きを追っかける
本体は起きあがりこぼしのようにかわいく、下に吸盤が張ってあり倒れにくい形。セッティングはスマホアプリでルーターにつなぐだけで簡単です。ネットワークカメラはポートの設定が面倒な印象があったんですが、拍子抜けするほどあっさり終わりました。
スマホからカメラにつなげるとすぐアプリに映像が流れはじめました。おお〜。カメラの動作範囲はタテ90度、ヨコ360度。近くのものを写すには画角が狭めですが、標準的な広さですね。映像は撮影時から1秒ほどのズレがあるようですが、実用上は問題なさそうです。テスト中、カメラの死角に入るとすぐレンズがこっちを向いたのでビビりました。まだ赤ちゃんは動けませんが、ずりばいを始めたとき追っかけてくれるのは便利ですね。家事をしながら映像を見て「あーそれ口入れたらアカンよー!」と駆けつけている自分の姿が想像できます。
●ベビーベッドに設置できん!
設定が終わった、ヨッシャヨッシャ赤ちゃん撮ったるぞ〜と設置を始めますが、ここでいきなり問題発生。どうしてもベビーベッドに取りつけができません。な、なんだってー!
パナソニックに問い合わせたところ、
「このベビーカメラは据え置き専用で、ベビーベッドに取り付けたり、三脚の使用はできないんです。ベビーベッドで寝ている赤ちゃんが見える位置のお部屋の棚の上などの水平な場所をおすすめしています。赤ちゃんとの距離は1.5m以上離していただき、かつ動作センサーの検知範囲の5m以内の位置がおすすめです」(パナソニック担当者)
ということ。知らなかった……調べなかった私が悪いんですが……。しかしそんな都合のいい棚はないので、倒れても赤ちゃんにはぶつからない場所に置いて試すことにしました。赤ちゃんの顔を撮れるよう、箱を置くといい感じの高さになったのでとりあえずこれで。雑な親ですまん。
●暗視モードがきれいで便利
思わぬトラブルがあったものの、いざ使いはじめてみるとかなり便利でした。特に赤ちゃんが寝ているとき、暗視カメラの映像が想像以上に明るく写るので、目が開いているかどうかもわかります。赤ちゃんはあまり泣かないタイプだったので、気づいたら目がらんらんと開いていたりして。同じ部屋で寝ている妻は「ふとんに入ったまま様子がわかるのがいい」と言っていました。わざわざ起きあがってベビーベッドのぞきこまなくてもいいわけです。たしかにそうだわ。
このごろはカラーの暗視モードがついたネットワークカメラも結構出てきてるんですよね。今回試したパナの暗視カメラは普通に白黒なんですが、そのうちカラーの暗視モードがつくことになるのかもしれないです。
●動きを検出して通知できる
通知もなかなか便利です。起動時は通知機能がオフになっていますが「動き」「音」「温度」を検知したとき通知可能。設置をカスタマイズして独自の通知モードを作ることもできます。センサーはかなりの高精度。一人目の子が寝室のそばで遊んでいる物音もバンバン拾って通知するのでもはや赤ちゃんというより子育てカメラの様相を呈していました。
ただ、この通知がアプリ単位ではなく本体単位で設定するのが若干難。たとえば妻が「動きを検知したときに通知する」という設定にしたら、私もおなじ設定で通知されてしまうんですよね。音と動きで通知するよう設定するとかなりの頻度で通知が来るので、スマホの電池を食いがち。通知をオンにしたまま外の用事で出かけたとき、気づいたら通知が鬼のように来ていて、電池マークが真っ赤になっていたので焦って通知を切ったこともありました。基本的には便利なのですが。
●タイムラプス動画もなかなか面白い
HD画質の映像はそこそこの解像感。ベビーカメラで録画した映像はmicroSDを通じてパソコンやスマホにコピーして、親に送ったりもできるので便利です。特徴になっているタイムラプス動画を見てみると、ウニャウニャ動いている様子が見られてなかなかかわいいです。親は「まごチャンネル」を使ってるのでこいつも送っておいてあげましょう。
ただ、まだ赤ちゃんは寝ているだけなので、シンプルに動画をつなぐだけだと微妙にもったいない感じに。記録も「音がした」「動いた」という情報しか残っていないので、映像を見直すときにやや使いにくいところが。たとえば撮影した映像を解析して「いつ寝た」「いつ起きた」「こんな理由で泣いていた」とか、そういう情報をまとめてくれたら便利だなあと思いました。欲しがりすぎか。
●4〜6ヵ月からが本番 出産祝いにうれしい
というわけでパナのベビーカメラを1ヵ月ほど試してみましたが、やっぱり想像以上に便利でした。ただベビーベッドの赤ちゃんを撮るのが難しく、動きの検出が優秀なモデルなので、ずりばいができるようになる4〜6ヵ月くらいからが本番ですね。そのころにはタイムラプスの映像も面白くなりそうです。自分で買うには若干お高めですし、長く使えるものなので出産祝いにもらえたらうれしいですね(婉曲的なおねだり)。
そういえば最後のところチラっと書いた赤ちゃんが泣いてる理由、「そんなのわかるの?」って話ですが、実はいまどきはそういうものがわかるアプリがあるんですよ〜。これがとても便利で助かってるんですがそれはまた次に。盛田諒でした。
書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ。3歳児くんの保護者です。Facebookでおたより募集中。
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