コンパクトながらオプションでビデオカードも選択可能
デザイン刷新でインテリアに馴染むスリムPC「ESPRIMO WD2/E2」、ハイスペック構成にも対応する拡張性も魅力 (2/2)
2021年01月08日 09時00分更新
拡張性とメンテナンス性の高さも魅力的
本体の小型化にともない、犠牲になりがちなのが拡張性だ。しかし、ESPRIMO WD2/E2の場合は筐体内のレイアウトを工夫することで前モデルとほぼ変わらない拡張性を確保している。メンテナンス性も高く、サイドパネルを固定しているネジを外してパネルを開けるだけで内部にアクセス可能だ。
拡張スロットは従来と同様、PCI Express x16とPCI Express x1(ロープロファイル)がそれぞれ1基用意されている。また、メモリースロットも4基あり、64GBまで増設可能。このほかストレージはSSD(NVMeまたはSATA)と3.5インチHDDを同時に搭載することができる。試用機のESPRIMO WD2/E2の場合はNVMe接続のM.2 SSD(1TB)と、3.5インチHDD(3TB)が搭載されていたが、取り付けや取り外しは比較的容易なので、購入後に容量が足りなくなったような場合でも自分で増設・換装することはできそうだ。ただし、その場合はあくまでも自己責任になるので覚えておこう。
なお拡張スロットに搭載できるカードは、いくつか制限が設けられている。たとえばPCI Express x16スロットはオプションのグラフィックスカードのみの対応で、それ以外のカードは搭載できない。またオプションで無線LANを内蔵した場合はPCI Express x1スロットが埋まってしまう。自分で拡張カードを用意しようと思っている人は注意が必要だ。
実際にオプションのビデオカードであるGeForce GTX 1650はかなり薄型のものが搭載されており、サイズや厚み、消費電力などが条件に合うカードを自分で用意するのは難しそうな印象。ある程度以上のグラフィックス性能が必要なら、購入時にオプションのビデオカードを選択しておいた方がよさそうだ。
省スペースながら拡張性が高く、洗練されたデザインのセパレート型パソコンのESPRIMO WD2/E2。今回は、その外観や使い勝手を主に紹介したが、次回はパフォーマンスを中心にチェックしていく。
ESPRIMO WD2/E2のスペック | ||
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標準スペック | 試用機のスペック | |
CPU | Celeron G5905(3.5GHz) | Core i7-10700(2.9GHz/最大4.8GHz) |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス 610 | GeForce GTX 1650 |
メモリー | 4GB | 64GB |
ストレージ | 約500GB HDD | 約1TB SSD+約3TB HDD |
内蔵ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ | BDXL対応Blu-ray Discドライブ(スーパーマルチドライブ機能対応) |
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T) | |
インターフェース | USB 3.1(Gen2)Type-C、USB 3.1(Gen2)Type-A、USB 3.2(Gen1)Type-A×5、USB 2.0 Type-A×4、DisplayPort×2、HDMI、ラインアウト、ラインイン、マイク・ヘッドホン・ヘッドセット兼用端子 | |
サイズ/重量 | およそ幅89×奥行332×高さ313mm/約5.7kg(縦置き時、設置台含まず) | |
OS | Windows 10 Home(64bit) | |
価格 | 9万3060円 | 40万9060円 |
価格(クーポン利用時、1月7日現在) | 7万5378円 | 33万1338円 |