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やっぱり針が楽しい「Eco-Drive Riiiver」光で発電するモダンなスマートウォッチ

2020年12月28日 09時00分更新

文● 井上 晃 編集●飯島恵里子/ASCII

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日没直前に、太陽の位置を%で表示する機能を使ったところ、インデックスの10の位置を針が指し、太陽が空にある時間のほぼ100%が終わるくらいの時間帯であることを示した

針のアナログ感が楽しい

 Eco-Drive Riiiverは、先述の通りスマートフォンと連携できるのが大きな特徴だ。専用アプリの操作で好みの機能をカスタマイズでき、こうした機能を3つまでウォッチのインダイヤルに配置可能。ウォッチ側のボタン操作など、指定の条件が満たされると、機能実行される仕組みである。

 設定をあらかじめカスタマイズしておけば、メールの定型文を送信、指定した場所の降水確率の確認、連携可能な家電の操作までを、ウォッチのボタン操作などで実行できる。また、歩数や光を浴びた量などが一定の基準値を満たすことをトリガーとして、カスタマイズした機能を実行させることもできるので、日課のウォーキングをちゃんとしたら指定の家電が動く、といった仕組みづくりも可能だ。

 同機には、こうしたハイテク機能が備わっているにもかかわらず、ウォッチ自体にディスプレーがない。あくまで、アナログの針を活かして情報を伝える仕様がユニークだ。例えば、日の出を0%、日の入りを100%として、太陽がいまどの位置にいるのかを%で取得できる機能の部品がある。これを時計の10時位置を100%として%で表示できる機能の部品と組み合わせることで、ボタンを押したら時計の針が%で太陽の位置を教えてくれる機能が整う。「あとどれくらいで日が沈んでしまうのだろうか」など思った時にも、スマホを取り出さずにウォッチのボタンを操作することで、直感的に知ることが可能だ。これが意外と、文字を読むよりも頭にスッと入ってきやすい。

 ちなみに、こうしたパーセンテージ表示についても、第3世代のデザインではベゼルに描かれたオレンジの模様と、0~10のインデックスで%表示がわかりやすくなっている。おそらく、インデックスに11がないのは、この機能の使い勝手を考えてのことだろう。

「Citizen」アプリ、「Riiiver」アプリなどを使ったカスタマイズも、手順がやや多いので初期設定で戸惑うかもしれないが、解説記事を読みながら試せばすぐに慣れるだろう

 Eco-Drive Riiiverで使えるこうした機能――「iiidea(アィイデア)」という――は、ストア上に公開されているのだが、専用アプリを使って自分で細かくカスタマイズすることもできる。最初のカスタマイズには手間がかかるだろうが、どんな機能が便利なのか、「あーでもない、こーでもない」と言いながら、自分にあった使い方を探り、試行錯誤する過程も、ほかのスマートウォッチにはない楽しさだろう。手間のかかる分、愛情も湧くというものだ。ぜひ、機能を正しくカスタマイズできたときに、クロノグラフを操作したときのように針がスーッと動く快感を体験してほしい。

 

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