ミキラボ　子どもと一緒に楽しむ3分科学 第47回

光るクリスマスカードを作る 子どもとやりたい回路の工作

■光るグリーティングカードを作ろう！

　光るグリーティングカード制作で用意するものと、手順をご紹介します。

【用意するもの】

・材料
導電テープ、画用紙、LED（今回は白色を使用）、ボタン電池、ビニルテープ、カラーペン

使用する道具

・使用する道具
はさみ、ボールペン

【手順】

　まず、画用紙の左下を直角に折ります。

画用紙の左下の部分を直角に折る

　次に、画用紙を半分に折ります。

画用紙を半分に折る

　次に、LEDを光らせたい位置を決めて、ボールペンの先などで穴をあけます。

LEDを光らせたい位置を決めて、ボールペンの先などで穴をあける

　直角に折った部分が隠れる面を上にして、穴の位置に合わせて絵を描きます。穴のあるところでLEDが光ります。

　今回はサンタさんの帽子の先にLEDが来るように絵を描いてみました。他にもトナカイの鼻や、ツリーの先を光らせても素敵な作品になると思います。

穴（LED）の位置に合わせて絵を描く

　それでは、ここからいよいよ回路を作っていきます。

　まずは、絵を描いた面の反対側の面に、回路のもととなる図を描きます。先ほど直角に折った部分から、LEDの穴まで、まっすぐな線でつなぎます。

　次に、直角に折った部分のすぐ右側に、ボタン電池を置く場所（マル）を描き、マルの中央あたりからLEDの穴までを、まっすぐな線でつなぎます。まっすぐな線の両端に、それぞれ「＋」「－」と書いておくと、のちのち間違えにくくなります。

絵を描いた面の反対側の面に回路のもととなる図を描く

　できたら、まっすぐな線の上に沿って、導電テープを貼っていきます。

まっすぐな線の上に沿って、導電テープを貼る

　線が折り曲がるところは、一度折りたい向きの逆さに折って、折り目をつけておくと、うまく回路を途切れさせずに作れますよ。

一度折りたい向きの反対側に折って折り返すとうまく作れる

　これで、線に沿って導電テープを貼ることが出来ました！

線に沿って導電テープが貼れた

　続いて、画用紙の穴にLEDを差し込みます。絵を描いた面の方から、LEDの足を差し込みます。

絵を描いた面の方から、LEDの足を差し込む

　LEDには足が2本あり、よく見ると長さが違います。長い方が「＋」、短い方が「－」と書いた導電テープの上に乗るように、足をゆっくりと折り曲げます。このとき、LEDの足が折れないように、ゆっくりと折り曲げてください。

LEDの足が導電テープの上に乗るようゆっくりと折り曲げる

　LEDの足がしっかりと導電テープにくっつくようにビニルテープでとめて、固定します。LEDの足と導電テープがくっついていないと回路が途切れてLEDが光らないので、抑えるようにしてしっかりととめてください。

LEDの足がしっかりと導電テープにくっつくようにビニルテープでとめる

　先程描いた回路図の、「マル」の位置にボタン電池を置きます。このとき向きが重要です。回路の図で「－」と書いてある導電テープと、ボタン電池の「－」の面が触れるように置きます。

　※今回の回路の場合、ボタン電池の「＋」面が上向きになるように置けばOKです。

ボタン電池を回路図の「マル」の位置に向きを間違えないように置く

　ボタン電池の右端をビニルテープでとめます。全部を覆ってとめてしまうと後で回路がつながらなくなるので注意してください。

ボタン電池の右端をビニルテープでとめる

　折り目をつけておいた左下の部分を折ると、回路の図で「＋」と書いてある導電テープとボタン電池の「＋」と書いてある面がつながり、LEDが光ります！

最初に折り曲げた左下の部分を折ると、LEDが光る

　これで完成です！何もしていないときは光りませんが、画用紙の折り曲げたところを押すと光ります。

画用紙の折り曲げたところを押すとサンタさんの帽子が光る

■LEDが光らない時は

　電流が流れる道筋のことを回路と言います。光らないときは、回路の性質をチェックしてみましょう。

・電流は「＋」から「－」に流れます。また、LEDは足の長い方（＋）から電流が流れた時のみ光ります。ボタン電池やLEDの「＋」と「－」の向きが逆になっていないかチェックしてみましょう。
・回路は、どこかで途切れていると電流が流れなくなってしまいます。ボタン電池、導電テープ、LEDの足がそれぞれしっかりとくっついているか確認しましょう。

■LEDの代わりに電子オルゴールを繋げても楽しい

　おまけに、LEDの代わりに電子オルゴールをつなげてみました。画用紙の折り曲げたところを押すと、今度は電子オルゴールの音が鳴ります。絵と音楽の雰囲気がマッチすると、とても素敵なカードになります。電子オルゴールをつなぐ際も、「＋」と「－」の向きを間違えないように注意してください。

LEDの代わりに電子オルゴールをつないでも楽しい