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季節外れが「かわいい」、10代女性は「#先取りクリスマス」

女子高生のクリスマスは10月から5月まで!?

2021年01月05日 09時00分更新

文● 高橋暁子 編集●ASCII

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クリスマスのハッシュタグが年中賑わっている!?

 10代はトレンドに敏感と言われているが、実際のところはどうなのだろうか。memedaysの「10代女性のクリスマスSNSトレンド調査」(2020年12月)を見ていこう。

 女子高生たちは、トナカイ耳やサンタ帽子などをかぶって写真を撮り、ハッシュタグ「#クリスマスプリ」を付けて投稿している。執筆現在、同ハッシュタグは約1.5万件投稿されている。ところが、クリスマス時期前にもこのような投稿が多かったことをご存知だろうか。

 2020年は1月から5月にかけても同ハッシュタグ投稿が一定数続く事態になっていた。その後いったん落ち着いたものの、10月から再び投稿が増加したのだ。「#先取りクリスマス」は約2200件、「#フライングクリスマス」は約3400件投稿されるなど、クリスマス前のクリスマス風投稿は人気となった。

季節にかかわらず「カワイイもの」はかわいい!

季節外れはむしろ「かわいい」

 調査結果によると、25.1%が「季節外れのSNS投稿を見かけたことがある」と回答。「投稿したことがある」は14.5%であり、投稿する理由については「特に意味はない」(46.1%)、「SNSで季節感は意識しない」(31.6%)、「ネタとしておもしろい」(14.5%)などとなった。

 つまり10代女性にとっては、クリスマスシーズンになったからクリスマス投稿するのではなく、かわいい・おもしろいものは季節と関係なく投稿したい、人があまりしていないことをしたい、という意識が強いというわけだ。

 「別にクリスマスにクリスマスのことを投稿しなくてもいいと思う。シーズン前に投稿しているのを見て『かわいい』と思ったし、かわいい格好はいつしてもいい」と、ある女子高生から聞いた。

 大人が思い込んでいる常識は、10代にとっては当たり前ではないようだ。常識にとらわれない自由な楽しみ方は見習いたいものだ。

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著者紹介:高橋暁子
 ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

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