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世界500台限定の超ハイエンド機

final×DITA共同開発の「SHICHIKU.KANGEN」発表、ライバルであり盟友がコラボした約30万円イヤホン

2020年12月13日 18時30分更新

文● 佐々木喜洋 編集●ASCII

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トヨタとホンダが一緒にスーパーカーを作るようなもの

 12月12日、finalの新製品発表会が開催された。超弩級のハイエンドイヤホン「SHICHIKU.KANGEN」 (しちく かんげん)の発表会だ。

 SHICHIKU.KANGENのポイントは、DITAとfinalという二つの高級イヤフオンメーカーが共同開発した製品という点にある。どちらもオーディオブランドであり、価格帯も似て個性が強いブランド同士だ。両方ともマニア向けで、個性的なこだわりの強いメーカーであり、こうしたコラボはとてもユニークなものと言えるだろう。

 つまり、ライバルがコラボしたようなもの。DITAのDanny社長が「ホンダとトヨタがコラボしたようなもの」と語ったのが言い得て妙だ。SHICHIKU.KANGENはこうした妥協ない新しいコラボの製品であり、かけひきなく正直で本気で開発に取り組むという姿勢の表れでもあるという。

 共同開発は、finalとDitaでサンプルや図面をエンジニア同士でやりとりして音を仕上げたということだ。製品的にはイヤホン本体をfinalが作って、パッケージはDITAが担当したとのこと。コラボはこのコロナ禍の中で直接会えない中で行った。1年半から2年くらい開発にかかったという開発期間の当初はまだコロナ禍の前で、直接顔合わせができたそうだが、その後は会えない中で進めたという。

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