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新車を買った情報2020 第71回

マツダ ロードスターRFのタイヤ交換にハイコーキの新作インパクトドライバーはどうなのかという話

2020年12月14日 12時00分更新

文● 四本淑三 編集● ASCII

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■最新機種に「旧工機モード」がある理由

 カスタムできるのは、機体側に設定された5モードのうち「パワー」モードが対象。カスタム項目は「スイッチの遊び」「最低回転数」「最高回転数」「ソフトスタート」「低速域の幅」の5つ。

 設定したパラメーターは、まるでシンセサイザーの音色のように名前を付けて保存できます。元シンセ小僧としてはワクワクせざるを得ません。ちなみに名前として使える文字数は20文字まで。

 さらにシンセっぽいのが「旧工機モード設定」というプリセット。ハイコーキは、日立工機がアメリカの投機会社に買われ、工機ホールディングスとなって以降のブランド名。旧工機とはもちろん日立工機のことで、その時代の動作を模倣したモードということです。

 このプリセットを載せた理由をメーカーの方に訊いたところ「昔のような操作感も欲しい」というユーザーの声があったのだとか。今はモーターやバッテリーの性能が上がって、様々な制御が可能。にも関わらず、どうやら使う人によっては感覚に合わないということのようです。

 そこはデジタル化以降のシンセサイザーの流れとそっくり。技術の進歩で様々な方法で音が作れるのに、アナログシンセの操作性と音が良いという人がいる。だったらアナログ回路をシミュレートして、音に対するイメージと操作性の齟齬をなくそう。そんな楽器の世界と同じことが起こっているのが興味深いところ。

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