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アップアップガールズ(アスキー) 第45回

アプガ(仮)現体制終了シリーズインタビュー

アプガ(仮)を卒業する4人へロングインタビュー【佐保明梨編】

2020年12月08日 18時00分更新

文● JJ

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 現体制の終了と新体制への移行に伴い、現メンバー4人の卒業を発表したアップアップガールズ(仮)(※以下アプガ(仮))。卒業する古川小夏、森咲樹、佐保明梨、新井愛瞳の4人に、卒業の経緯とその想いを中心にお届けするシリーズインタビュー。第3回は本連載のトップバッターとして自作PCを組み立てた佐保明梨。グループとして関根梓とともにメインボーカルを務め、5人体制となってからは、作詞、振付、DJなど活躍の幅が大きく拡がり、様々なことに明るくチャレンジしてきたアプガ(仮)としての活動を、自身のこだわりや想いも含めて話を聞いた。アスキー出演時の写真とともにお届けしたい。

―10月23日に卒業発表があり、直後のライヴは佐保さんが主役でした

 えっと…『DJ KURO-OBI』は私ではないのであくまでも聞いた話ではあるのですが、私自身はアプガ(仮)として『DJ KURO-OBI』と同じステージに立つのが初めてだったのですが、イメージとしては生演奏ライヴでした。リアルタイムで音を繋いでいるからこそ、色々なことができたと思います。いつもみたいにCDで決まった間隔で音がかかっているのではなく、違う音が入っているのが楽しい、というようなステージになったと思います。なので主役というよりは皆さんをもてなす側というか、ファンの皆さんはもちろん、メンバーにもいつもと違うライヴだな、と思ってもらえるようなステージにしたい…と思っていたそうです。

 卒業発表直後の公演にはなりましたが、この日のステージはやることが沢山あってプレッシャーも大きくてそれどころじゃなかったという方が大きいです。なので、直後の公演があのステージで良かったと思いますね。

―その卒業を決めた経緯と心境の変化を教えてください

 何年か前から、今後のアプガ(仮)について話す機会が増えてきて、最初は気楽にメンバー同士で考えていることを話し合う、みたいな場だったんです。元々私は漠然とずっとアプガ(仮)として活動していくんだろうな、という気持ちでいたのですが、メンバーの話を聞いているとそれぞれに夢や想いがあって、5人でずっとやっていくのは難しくなる時が来るかもしれないな、と思うようになりました。そうやって何度か話し合っていって、少しずつアプガ(仮)以外の人生を考え始めるようになりました。メンバーがそれぞれ今後のことを考えていると思ったときに「この5人で活動することに意味を持っていたのかな」と気付いたんですよね。振り返ってみると、7人から5人になったときに、この5人から形が変わることがあるとしたら、私も次のステージに進むことを考えるかもしれないな…とは思っていたのかもしれません。

 卒業を決めた要因は一つではないのですが、最初はアプガ(仮)以外の人生もあるのかな…?というところから、他のメンバーの夢や想いを聞いて、私自身も長い時間をかけて色々と考えて、次の一歩を踏み出そうと決意して卒業することを決めました。

 アプガ(仮)は10年近く同じメンバーで一緒にやってきて、絶妙なチームワークというか、結束力が強いグループだっていう自負はありますし、ステージ上ではテレパシーで会話しているんじゃないかってくらい通じ合っていると思っています。だからこそ「この5人がいい」と思ったのかもしれません。

アスキー初登場時の佐保

―アプガ(仮)としての活動を振り返って、思い起こすことはありますか?

 そう聞かれてまず思い出すのは、いっぱい怒られたな、ということですね…(笑)。嬉しかったり感動したりってことももう少し考えると思い出すんですけど、まず出てくるのはめちゃくちゃ怒られたりキツかったりってことが最初にきちゃいますね。それをこういった形でお話しできるのは、乗り越えてみたら結果的に楽しかったからなんですけど(笑)

 5人時代にフォーカスすると、自分たちのやりたいことや挑戦したいことを任せてもらえるようにって、任せられるってことは私達自身が責任を負う部分が多くなってくるので、アイデアを積極的に出し合ったり、色々と工夫したり、活動の取り組み方が大きく変わったと思います。より自分達でステージを創り上げていく楽しさと大変さを感じた3年でしたね。

―ソロライヴなど個人でも活躍されました

 色々と経験させていただきました。特にソロライヴは自分の好きなようにやらせてもらってましたね。どういうステージにしたいか、どんな衣装を着たいか、など公演全体を自分自身で考えてやっていました。最初のソロライヴを開催したときはまだ7人の時で、アプガ(仮)としてはちょうどメンバーがステージ構成に関わることが多くなってきた時期でした。ソロでやらせていただいたことで、その辺りの意識が強くなってきたタイミングでもありました。

アスキーアイドル倶楽部でのソロ出演時の佐保

―佐保さんといえばセットリスト担当というイメージがあります

 日本武道館公演の後くらいから、メンバーにセットリストを任せてもらえることが多くなってきました。それで、メンバーでセットリストを決める機会が増えてくるのですが、私自身、そういう場で積極的に意見できるタイプではないので、最初は我慢していたんです。なのでそういった話し合いの中で行き詰った時に「この曲だとこの並びがいいな」とか「この流れイヤだな。どうしたら違和感なくなるかな」というような感じでコメントすることから始まったのですが、私の中でこだわりが強くなってきて、少しずつ口出しすることが多くなっていきました(笑)。そうしたら曲順を決めることを任せてもらえるようになってきて、まずメンバー全員でやりたい曲を出して、その順番を私が決める、という流れになりました。メンバーから「私達はこの曲やりたいんで順番決めお願いします」といった形で私に振られるような感じです。だからその頃は私、『セトリマン』って呼ばれてたんですよ(笑)。

 その後、社長から直接連絡が来るようになって、セットリストを全部私が作るようになっていきました。他のメンバーは知らないんですよ、私だけに直接連絡が来るから。だから社長が作っていると思っているメンバーは「なんでこのセットリストなの?」って私の目の前で言うこともあって、「私が作ったんだけどな」って心の中で思ってました(笑)。

 そんなこんなあって、ここ1年半くらいのセットリストはほとんど全部私が作ってますね。どの曲を入れるか、どういう並びにするかってステージを作る上ではすごく大切で、例えば同じ曲が構成されているライヴでも、1か所順番が入れ替わるだけで全然違うステージになるんですよ。なので、初めて来て下さる方や久しぶりの方が多い大きなステージと、全国を回るようなツアーだと作り方を変えたりもしました。MCの位置も全て計算して入れているので、このMCではこういう話をしたい、ということも頭の中で考えて作っていました。特にツアーだと、いつも来てくれる常連のファンが多いので、少し挑戦的なセットリストにしたり。それが上手くハマって盛り上がってくれると、これまでとは違う喜びがありましたね。これまでは演じる側としての喜びでしたが、ステージ構成の反応を喜べるのは演者だけでは味わえなかったかもしれません。そんな中でステージにDJを取り入れることにも挑戦するようになりました。

―『DJ KURO-OBI』の登場ですね

 そうですね…もう言ってしまいますが、『DJ KURO-OBI』はある日突然「DJやる?」って連絡が来たので、「やります!」って返事したら割とすぐにイベント出演の連絡がきた、というのがスタートなんですよ。だから誕生のきっかけはノリですね(笑)。

 なぜ『DJ KURO-OBI』という名前にしたかというと、空手の胴着で黒帯の人がDJやってると、海外の方が見ても「日本人が格好いいことやってるな」って思ってもらえるかなと思ったんです。なので世界で通用するようにっていうのが一番の理由ですね。だから最初から世界を見据えて活動をスタートしてるんですよ。

 DJをやらせていただくようになったことで、すごく勉強になりました。基本的なことから学んでいったのですが、今までは「この曲をどの曲につなげると気持ち良いか」ということを雰囲気で選んでいたのですが、それが感覚ではなくスキルとして身に付いていった感じです。それがステージ構成まで考えていくことになるときに、すごく拡がりが出るようになったなと思います。

―ステージの作り手としてどんどんレベルアップしていった感じですね

 自分の中でもこだわりがどんどん強くなっていきましたね。もう何回もツアーを回らせてもらっているので、特に2019年のツアーは挑戦的なセットリストを組むように意識的に作っていました。例えば終盤に段々アゲていって「アッパーレー」があると盛り上がるのは間違いないんですよ。私達とファンの皆さんの空気みたいなものが出来あがっているので、流れの中で皆さんが欲しがる曲はわかるわけです。でもそれをやったら負けだという葛藤があって、あえて違うアプローチでこれまでと異なる空気を作りたかったんですよね。それで、これまで最後には絶対持ってこなかったような「It’s Up To You」を入れるというチャレンジをしました。メンバーにセットリスト渡した時も「このセットリスト変わってるね」って言われたんですよ(笑)。なのでラストの前にMCを入れて私がそこで話すようにして、皆さんに伝えながら最後の曲に行く、という流れを作りました。毎公演話すことあるかなと思ってたんですけど、その時は毎回すごい話しましたね。やっぱり想いが強かったんだと思います。

アップアップガールズ(アスキー)は佐保の自作PC企画からスタートした

―卒業・引退後はどう活動していくのでしょうか?

 旅に出ます!

―ですよね(笑)

 はい(笑)。旅っていうのは色々な意味を含んでいて、それこそ言葉通り47ツアーの時のように改めて日本全国を旅して回ってみたいですし、その他にもいろいろな場所に行ってみたいというのもありますが、勉強したり、新しいことを体験したり、そういったことを全て含めて、大きい意味で「旅に出る」という表現をしました。旅の途中で自分がどう感じて、どういったことを吸収できるのか、それがどのくらいの期間になるのか、今は何もわからないので、その先のことはもう旅次第ですね。そこで感じたことを形にしたり残したりできたらいいなとは思っています。そしてその後に旅から帰ってきたら、皆さんにお土産として何かを持って帰ってきたいですね。

―その旅でも歌い続けていきますか?

 それはもちろん、旅の途中でも旅から帰ってきても歌い続けます。お婆ちゃんになっても歌っていると思いますし、どういう形になるかはわかりませんが毎日歌ってはいると思います。将来、家にカラオケルームが欲しいくらいなので(笑)。

―佐保明梨はどういうアイドルでしたか?

 どうですかね…、ちゃんとアイドルできてたか心配ですね~…。どうだったかファンの皆さんに聞きたいくらいです(笑)。是非教えて欲しいです!

週刊アスキー電子版では表紙も務めた

―新体制のアプガ(仮)はどういうグループになって欲しいですか?

 チャレンジ精神は受け継いで欲しいですね。正直、「それ必要?!」と思うようなことにも沢山チャレンジしてきましたが、やってみると何かしらで自分達の力になっていることが多かったので、新生アプガ(仮)になっても「またアプガ(仮)こんなことやってる!」と驚かせてくれるようなグループであって欲しいと思います。これからはそれを外から楽しみに見たいと思います。

 あとは、今までのアプガ(仮)では歌わなかったような可愛い曲だったり、これまでファンにならなかったような方々に見てもらえるような、新しい一面も作ってもらえたらと思います。今のアプガ(仮)は5人で、そして卒業した2人も含めた7人で作り上げてきたグループなので、同じようなグループである必要は無いと思います。新しく入るメンバーの個性を生かして、自分達のグループを創っていって欲しいなと思います。助け合えるのがグループだと思うので、メンバー同士で助け合っていって欲しいですね。

―残る関根梓への想いを聞かせてください

 最初聞いたときはびっくりしたのですが、せっきー(関根梓)の「私は残って変化を楽しんでいきたい」という言葉を聞いて、嬉しくもあったし感謝の気持ちもあります。本人は意外と真面目なので、気付いたことがあるとすぐに指摘してくれたり、メンバーのことをよく見てるんですね。だから新体制になってもそうやって引っ張っていってくれるんだろうなという安心感はあります。この前2人で話していたときにも「楽しみたい」と言っていたので、これからも変わらずあの空気感で活動してもらえたらと思いますし、これからのアプガ(仮)を楽しみにしています。

 1人残るということで、プレッシャーだったり大変なこともあるだろうと思っていたのですが、本人と話しているとそんなことも無さそうだったので、そこは安心しています(笑)。でも一番上になって引っ張る立場になることで、これまでとは違う大変さが待っているとは思うのですが、何かあればいつでも頼って欲しいなと思っています。私達4人は卒業しますが、これからも変わらない関係でいたいので、支え合えたら思っています。なので「セットリストどうしよう」と思ったらいつでも助言しようと思っています!

ロケ企画で自転車の乗った際の1枚

―アプガ(仮)として、アイドルとして最後に歌いたい曲はありますか?

 え~…なんだろう…。やっぱ「アッパーカット!」ですかね。アプガ(仮)として一番歌った気がしますし、アイドルじゃなくなったら多分歌わなそうなので(笑)。でもアプガ(仮)といえば「アッパーカット!」かなって。

―ファンに向けてメッセージをお願いします。

 どんな時も応援してくれて、「こんなこと言ったら嫌われちゃうんじゃないか」とか「こんなことやったら離れちゃうんじゃないか」というようなことでも、ファンの皆さんは笑顔で応援してくれて。それこそ卒業発表も「旅に出ます!」というすごくシンプルなコメントしか出さなかったのに、「楽しい旅にしてきてね」って暖かい言葉をかけてくださって、本当に素敵な方々に応援してもらえて幸せなでした。卒業後、また皆さんに会えるかはまだわからないんですけど、皆さんが元気でいてくれたらそれだけで嬉しいと思っています。

 私が卒業したら、もしかしたら新しい推しを見つけたり、他のアイドルに目移りしちゃうこともあると思うんですけど、私のことは頭の片隅に置いていただいて、「楽しい旅をしているんだろうな」と思っていただけたらな、と思います。アプガ(仮)のライヴにはもちろん行きたいと思っているので、もしかしたらそこで会えることもあるかもしれないですし、何らかの形で皆さんの前に立つことがあるかもしれないので、その時に皆さんの元気な姿を見られれば嬉しいですね。

 卒業の日まで、私自身としては最後の最後までアプガ(仮)らしく、ここまでやってきたことを大切にして、皆さんにお届けしたいです。最後まで笑顔で皆さんと過ごせたらなと思っています。

★information

 ☆佐保明梨関連アカウント

 Twitter(@saho_akari

 ☆アップアップガールズ関連サイト

 アップアップガールズ(仮)公式サイト
 http://www.upupgirlskakkokari.com/

 アップアップガールズ公式Twitter
 https://twitter.com/uugirlsofficial

 アップアップガールズ公式Instagram
 https://www.instagram.com/upupgirlsofficial/

 さほうた
 https://www.youtube.com/channel/UCNfFOPr7n9rWdpOVr4LFi6A

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