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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第166回

今シーズンの1円機種、ドコモ「Galaxy A21」は防水&FeliCa対応で便利、SIMロック解除してさらに便利

2020年11月29日 12時00分更新

文● 正田拓也 編集● ASCII

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使用感は過度な期待は禁物だが、気になるほどでもない

 さて実際の使用感だが、OSはAndroid 10で、各アプリもバージョンアップのたびに高機能化してしているので、Galaxy A20を最初に使い始めた約1年前ほどの軽快さはない。もともとベーシックなグレードのプロセッサを搭載しているため、性能は仕方ない面も多く、過度な期待は禁物だ。

 アプリ切り替えのもたつきはあり、ハイエンド機から比べると見劣りすることもすぐ感じる。とはいえ、数年前のロースペックなAndroid機のように通常利用にも支障が出るほどの遅さはない。十分に実用の範囲だ。また、ストレージもGalaxy A20の32GBから64GBに倍増しているので、今後アプリがさらに肥大化していっても耐えられそうだ。

 ちなみに手元に、4年前の機種でストレージが4GBというスマートフォンがあるが、今ではアプリを2~3個インストールするだけでストレージが満杯という事態になっている。

 その点、Galaxy A21はストレージが64GBなので実用性は高い。RAMが3GBと少なめな点もあっていつまで現役スマートフォンとして使えるかはわからないが、ストレージ4GBの4年前の機種よりは、利用に耐える期間は長いはずだ。

 また、ウェブサイトの閲覧でも、最近は広告画像が後から表示されるページが多く、素早く表示されるかどうかはブラウザーの表示能力よりも通信回線の質に依存することが多くなっている。その点でもGalaxy A21のロースペックは気にならない。

ケースなどもGalaxy A20と共通で使えそうだ

 実際に使いこなす場合、ケースなどのアクセサリーの充実も気になるところ。最近のSIMフリー機はTPU素材のケースが付属していて、フィルムも貼ってあることが多いが、キャリア販売機種であるせいか、そのどちらも付属してない。きれいに使うなら、最低でもケースとフィルムは欲しい。

 そこで、発売済みのGalaxy A20向けのアクセサリーが使えるかどうかは、アクセサリーのラインナップ充実という点では重要だ。サイズはほぼ同じで、わずかに厚みがある程度。ボタン配置なども同一なので、Galaxy A20用のケースをGalaxy A21で使うことに大きな問題はない。ソフトタイプのTPU素材のケースではGalaxy A20用を何の違和感なく装着できた。ただ、厚みなどあってまったく同じではないので、ハードタイプのケースではうまく使えない可能性もある。

Galaxy A20用のTPUケースをGalaxy A21に装着したところ。ジャストサイズで不具合はなさそうだ

 フィルムに関しては、画面サイズも同じでノッチの位置も切り方も同じ。流用は問題ないと思われる。またドコモからスマホを購入すると、標準ではACアダプターやUSBケーブルは付属していないが、充電は汎用のもので大丈夫。今や標準となったType-Cなので、PCやゲーム機とも共通して使えるだろう。

動作は多少もっさりも防水やFeliCa対応の貴重な格安機種

 Galaxy A21は多少のもっさり感を気にしなければ、普通に使える機種と言える。重いオンラインゲームや処理能力を必要とせず、ハイエンド機と比べるようなことをしなければ、それも気にならないかもしれない。

 そして、防水とFeliCa対応の格安機種で、中古なら単体で1万円台、回線契約ありなら1円で入手できる機種はほかにはない。最近は2万円台でかなり使えるスペックのSIMフリー機が注目されているが、そのほとんどは防水もFelicaもない。OPPO Reno A/Reno 3 AやシャープのAQUOS senseシリーズが両方を備えているが、価格帯はもう少し上となる。

 とにかく安く、実用的な機能を備えた機種が必要なら、入手方法はともかく、Galaxy A21に注目してみるのもいいだろう。

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