11年振りの「Demon’s Souls」、PS5でかぼたんがやたらカワイイ

2020年12月08日 11時00分更新

文● 林 佑樹 編集● ASCII

フォトモードが部分的に濃い

 リメイク版では、フォトモードが追加された。ボーレタリアのイイ感じの風景スクショが捗るのだが、戦っている真っ最中はちょっとコツがいる。タッチパッドからフォトモードにアクセスするので、攻撃している最中は難しく、迫ってくる敵を撮るのならばやりやすい。またフォトモードに入れるタイミングはイベントシーン以外のほとんどになっており、滑落真っ最中でも可能だ。

 機能は「Horizon Zero Dawn」や「Ghost of Tsushima」の発展系という感じ。ズームやフィルターといった定番機能のほか、フォーカスはキャラクターだけでなく、ターゲットした的も選べてやりやすい。そして本作ならではの濃い機能として、カラーバランスも調整できる。カラーバランスは、写真・動画系アプリケーションにあるカラーグレーディングをパラメーターだけでやる的なもので、シャドウと中間調、ハイライトの3-Wayに加えてマスターもある。脳内にカラーホイールがあると遊びやすい機能だが、よく知らない人からすると混乱の元でしかなく、こだわり派向けといえる。

パラメーターを調整して絵作りをしていく。視野角は25〜55度とわりと狭いのだが、広すぎて迷うことは少なく、雰囲気も出しやすい

慣れは必要だが、色合いの調整で雰囲気を自分好みに調整できる

被写界深度は極端に浅くはできない。処理が難しい前ボケもイイ感じ

廃墟なスポット目白押しなので探索が楽しい

途中からスクショしながら進めていた

ドラゴンさんのディティール

PS3版に比べてオブジェクトが増えている

細かい装飾の作り込みも良好でスクショが捗る

戦闘中にフォトモードに入りやすくなるといいのだが

血痕の解像度が妙に高い

このあと焼かれた(が、ギリギリ焼死せず)

随所でソウルを入手できる

 フォトモードの面白い部分は、フィルターのプリセットを4つまで保存可能なことに加えて、ゲームプレイにもそのフィルターを常時適用できることだ。自分が好きな雰囲気で遊べるように調整してもいいし、特定の色を見やすくしてもいい。

フィルターを適用したままゲームプレイを続行できる

デフォルト

変更した状態

かぼたんはやはりかわいい……
ロードの速さがここで光る

 Demon's Soulsにおけるアイドル的存在「黒衣の火防女(ひもりめ)」、通称“かぼたん”。かぼたんの足パタパタは、サツバツとした世界では強烈な癒やしであった。PS3版ではロードが長く、心が折れそうなときの清涼剤として彼女に会いに来るのも大変だったが、PS5版はロード時間5〜7秒ほどでフィールドから楔の神殿に戻ってくれるため、とても快適だ。死んでもすぐに再開できるのが本作における良さの1つだが、個人的にはこの点を力強く評価したい。

黒衣の火防女

これだ! このパタパタだ!!

 というわけでここからは、フォトモードの機能を駆使した筆者渾身のかぼたんグラビアをお楽しみいただきたい。様々な重みのある足がすばらしい。

 リメイク版となるが、PS3版をやりこんだ人には懐かしさを感じつつ新たな要素も楽しめ、初見の人は最初のほうはわりと優しく、ゆっくりと泥沼に浸かっていけるだろう。上記のように、なるべく情報を入れないで進めて行くと、より本作を楽しめる。死んだら反省、手段を変更してリトライと試行錯誤を楽しむ部分はそのままであり、とてもよく出来たリメイクだ。PS5を入手したらぜひ遊んでみてほしい。なお、今回は編集部の借用機でプレイしているが、筆者はPS5の抽選で19戦19連敗中だ。アンバサ。

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