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Power PlatformやDynamics 365、Teamsを活用する山本忠信商店(山忠HD)、ルリアンが登壇

中堅中小企業のDX、日本MSセミナーで農業商社と士業サービスの事例紹介

2020年11月25日 07時00分更新

文● 大河原克行 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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ルリアン:顧客と専門士業をつなぐ基盤にDynamics 365をフル活用

ルリアン パートナー事業本部の大槻伸夫部長、同 システム開発部の宇佐美朋香マネージャ

 2018年設立のルリアンは、行政書士や税理士、司法書士といった専門士業と顧客を結びつけるプラットフォーム事業や、専門士業に対するコンサルティングを提供する企業だ。オンラインで「みんなの相続窓口」「みんなの終活窓口」「みんなのかかりつけ法務サポート窓口」を運営している。

 ルリアン パートナー事業本部 部長の大槻伸夫氏は、「ルリアンでは相続手続業務のフランチャイズ展開を行っており、プラットフォーマーとしての役割を担っている」と説明する。顧客と専門士業の間に立って、個人情報管理や案件進捗管理、請求/領収管理のシステムを提供しており、ここにDynamics 365を活用している。

ルリアンの事業スキーム。顧客と多様な専門士業をつなぐプラットフォームを提供する

 Dynamics 365の導入以前は、情報の点在、多くの紙作業、作業品質のばらつき、遠隔作業ができないといった課題を抱えていた。その結果、情報の間違いが多くクレームが多発し、社員からも「営業先で情報確認やデータ記録をしたい」という要望が出ていた。こうした課題を解消するために、Dynamics 365の導入を決断したという。

 Dynamics365の採用にあたっては、士業業界特有の仕様を盛り込めること、フランチャイズ展開に耐えられる仕組みであること、多く利用しているOffice製品とのスムーズな連携が可能であることなどが決め手となった。

 大槻氏は、「現在では、顧客先でヒアリングした内容をその場でタブレット入力できるようになり、リードタイムがない情報連携の実現で業務スピードが向上した」と語る。また、相続手続業務は4~10カ月の期間が必要になるが、これらの進捗確認や業務の見える化なども可能になったという。

Dynamics 365を導入した背景と選択の理由

 ルリアン システム開発部 マネージャの宇佐美朋香氏は、Dynamics 365を活用した相続関連案件の管理業務をデモストレーションした。入力されたデータはPower BIで可視化され、営業活動や顧客ニーズ分析に活用される。また、案件管理画面で顧客との面談内容や進捗状況を管理し、請求書の発行や入金管理も行える。

 「すべての業務をタスク化しているため、事務センターの業務を効率化することにつながり、金融機関とのやり取りなども管理できている。案件画面では、1つの案件に関わる情報を1つの画面に集約しており、リアルタイムで情報のアクセスが可能になる。他の士業専門家や提携先への業務依頼も行える」(宇佐美氏)

ルリアンにおけるDynamics365を活用した相続案件管理のダッシュボード

 さらに、Teamsを活用して士業専門家と事務センターがチャットを活用したコミュニケーションや情報共有も行っているという。大槻氏は、Dynamics 365やTeamsはコロナ禍でのリモートワーク実現や事務センターへの業務集約にも効果を発揮していると述べ、アップセルの実現や全国への展開拡大といった今後の方向性を語った。

 「今後はPower BIなどを使用して、顧客ニーズ分析やビッグデータ解析を行い、アップセルの実現を目指す。現在、直営店とパートナー事業者により、28都道府県での自宅訪問対応が可能になっているが、これを全国規模に展開していきたい」(大槻氏)

士業に特化した独自の進捗管理システムにより、さまざまな効果が実現している

 日本マイクロソフト 中嶋氏は、「紙とExcel、電話で行っていた業務をデジタル化した事例であり、デジタル化が難しい業界でここまでできたことに驚いた。また、Dynamicsが原型を留めていないほどに“ルリアン向けのシステム”に変わっており、これができれば、業態、業務、業種を問わずに、どんなところにも対応できるという自信がついた」とコメントした。

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