新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、ビジネスや教育の現場も様変わりした“ウィズコロナ”時代。テレワークやリモート学習のために、子供から大人までこれまでよりさらに多くの人がPC、とくにノートPCを必要とするようになった。
とはいえ、一口にノートPCといっても世の中にはさまざまな製品があり、どういった製品を選ぶべきかは悩みどころだ。最新のハイスペックマシンはもちろん優秀だが、その分値段は高くなるし、使い方によってはオーバースペックになるだけでもったいない……なんてこともある。かといって安価なモデルはスペックに不安が残る。
そんな中、今売れているのが、第2世代Ryzen 3000シリーズモバイル・プロセッサー搭載のノートPCだ。先日、ASCII.jpに掲載されたヨドバシAkibaの取材記事でも分かるように、コスパに優れ多くの人が購入している。
既に最新の第3世代Ryzen 4000シリーズモバイル・プロセッサー搭載モデルも販売されている。実際ピーク性能は最新のCPUには届かないが、Ryzen 3000シリーズも十分高い性能を有し、コストパフォーマンスという点では、大いに魅力的だ。今回は、そんな未だ現役なRyzen 3000シリーズを搭載する「New Inspiron 15 3000(3505)」をピックアップ。性能検証なども行なっているので、購入の際の参考にして欲しい。
シックな外観、ポート類も充実
「New Inspiron 15 3000(3505)」は、Dellの15インチノートPC。試用機のカラーは「アクセントブラック」。シックな黒一色の筐体で、ビジネス用途でも違和感なく使用できる。ほかにも「スノーフレーク」「クオリーブルー」「ソフトミント」の3色が選択可能だ。サイズはおよそ363.96×249×19.9mmで、15インチサイズのノートPCとしては比較的スリムな印象。重量は最小約1.83kgで、前世代から約9.21%軽量化されたという。
15インチのノートPCは、どちらかといえば持ち運ぶよりも据え置きで使われる場合が多いサイズだが、本製品は十分に持ち運びも可能なモデルといえる。
キーボードは日本語配列で、Pg Up/Pg Dnキーが左右カーソルキーの上にあり、エンターキーやバックスペースキー、右Shiftキーなどが多少特殊な形状をしているが、それほど違和感は感じない。テンキーもついているため、数字の入力作業に便利。タッチパッドは横幅も十分だが、とくに縦の幅が広めで、上下のマウス操作がかなり快適だ。パッド下部はクリックボタンで、押し心地も軽めで扱いやすい。
特徴的なのが、キーボードの最も右上にある電源ボタン。このボタンはWindows Hello対応の指紋認証リーダーになっており、生体認証を用いてログインが可能だ。パスワード入力など煩わしい手順なしに、セキュアな状態を保てるのは嬉しい。Windows Helloの生体認証には顔認証もあるが、マスクをすることが多い昨今は、指紋認証が便利だったりもする。
また、充実したインターフェースも本製品の大きな特長だ。ノートPCでは省略されがちな有線LANポートを備え、安定したインターネット通信が可能なほか、標準でHDMI出力端子を搭載。テレワークで外部ディスプレーを繋げ、デュアルディスプレー環境も簡単に構築できる。
さらに、フルサイズのSDカードスロットがついているので、さまざまなデバイスとデータをやり取りする際に役立つ。USBのポートは、USB 2.0とUSB 3.0合わせて3ポートだ。
また本製品では、スマホとPCを連携させる「Dell Mobile Connect」も使用可能。スマホとPCそれぞれにアプリをインストールしたうえで、Bluetoothで両者を接続すると、スマホのメールや電話の通知などがPC上に表示されるほか、ワイヤレスで写真ファイルなどもやり取りでき、スマホの画面をPC上にミラーリングして映すことも可能だ。
ビジネスにしろプライベートにしろ、今やスマホは必需品ともいえる時代。そんなスマホとPCを、手軽かつ多彩な機能で連携できる「Dell Mobile Connect」が使えるのも、Dell製PCのポイントといえる。