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Office付きで9万円台!第2世代Ryzen Mobile搭載でお買い得なDell「New Inspiron 15 3000」

2020年11月09日 11時00分更新

文● ASCII

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ビジネス用途にも必要十分
少々熱がこもりがちなのは注意

Dellが販売している「New Inspiron 15 3000(3505)」。今回はその最上位モデルを試用した

試用機の主なスペック
CPU AMD「Ryzen 7 3700U」
(4コア/8スレッド、2.3GHz〜4GHz)
メモリー 8GB(8GB×1、DDR4、2400MHz)
グラフィックス AMD「Radeon RX Vega 10 グラフィックス」
ディスプレー 15.6インチ(1920×1080ドット、ノングレア)
ストレージ 512GB M.2 SSD(NVMe対応)
無線LAN Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac)
インターフェース USB 2.0×1、USB 3.0×2、HDMI 1.4×1、SDメディア カードリーダー×1、オーディオジャック×1、100Mbps Ethernetポート×1
OS Microsoft「Windows 10 Home(64ビット)」
サイズ 363.96(W)×249(D)×19.9(H)mm
重量 約1.83kg
付属ソフト Microsoft Office Personal

 外観や特長を確認したところで、次はベンチマークソフトを使ってパフォーマンスを検証してみよう。「New Inspiron 15 3000(3505)」にはスペックや付属品の異なる10の構成があるが、今回はその最上位、「New Inspiron 15 3000 プレミアム(大容量SSD・Office付)」をお借りして検証した。価格は10万9978円だが、17%オフのクーポンが利用できるため、9万1281円で購入可能になっている。

 搭載するAPU(GPU内蔵のCPU)は、4コア/8スレッドCPUの「Ryzen 7 3700U」。メモリーは8GBで、ストレージに512GB SSDを搭載する構成だ。「Microsoft Office Personal」も付属しているので、ビジネス用途にもありがたい。

 さて、パフォーマンスについて、まずはCPUの性能を測る「CINEBENCH R20」のスコアからチェックしていこう。テストの結果、マルチスレッドで1077pts、シングルスレッドでは305ptsになった。

 昨今はCPUの多コア化が進んでいることもあって、最新世代のものと比べればマルチスレッドのスコアは高くはないが、4コア/8スレッドCPUとしてはまずまずな値。シングルスレッドは300ptsを超えており、十分な値が出ている。

 次は「PCMark 10」のスコアを計測してみると、総合スコアは2850になった。スコアの内訳をみていくと、写真編集や3DCGのレンダリングなどクリエイティブ方面の性能を示す「Digital Content Creation」の値が1502と控えめになっている。

 とはいえ、アプリの起動速度やビデオ会議、ウェブブラウジングなどの用途での性能を示す「Essentials」は7172、オフィスアプリなどの快適さを示す「Productivity」は5833と高い値。コンテンツ制作などは特殊な用途といえるので、一般的なビジネス用途やプライベートでの使用でも、不満を感じることはほとんどないだろう。

 次に、ストレージの性能を「CrystalDiskMark 7.0.0」で測ってみたところ、シーケンシャルリードが2400MB/s、シーケンシャルライトが1537MB/sになった。ストレージにはNVMe対応のM.2 SSDを搭載しているので、アクセス速度はそれなりに快適な値。今回試用したモデルは容量が512GBで、ビジネス用途でも十分な容量がある。

3DMark Night Raidの結果

3DMark Sky Diverの結果

 次に、3DMarkの値も計測した。今回は非ゲーミングPC向けの「Night Raid」と「Sky Diver」でテスト。スコアは前者が5049、後者が4855になった。Ryzen 7 3700Uが搭載しているRadeon RX Vega 10 Graphicsは、内蔵グラフィックスとしては高性能なGPU。スコアも一世代前にもかかわらず優秀な値だ。

 実際のゲームでのパフォーマンスの指標として、「Windows版 ドラゴンクエストX」公式ベンチマークソフトを使って、快適さを計測してみた。グラフィック設定を「最高品質」、解像度をフルHD(1920×1080ドット)にした場合のスコアは2970で、「やや重い」という評価に。グラフィック設定を「低品質」にするとスコアが5548になり、評価で「快適」を得られた。

 「ドラゴンクエストX」のベンチマークソフトは比較的負荷の軽いテストなので、ゲーム性能はあまり高くないといえるが、一応グラフィック設定を調整することでプレイは可能なようだ。今回試用したモデルでは排熱性能があまり高くなく、高負荷な処理の際には、キーボードの上から触ってもわかるほど、内部が高温になっている様子が見られた。おそらく吸気・排気口が狭めな作りになっていることが要因とも思われるが、ゲームなど高負荷な処理を長時間続ける場合は、パフォーマンスの低下が想定される。

 とはいえ吸気・排気口が小さいことにはメリットもあり、中程度の負荷であればファンの音がほとんど聞こえないレベルの静音性を実現している。「PCMark 10」でもファンの音が聞こえることもなく、オフィスアプリ程度の負荷であれば問題ないようだ。静かなカフェで仕事をしたり、自宅で趣味の映画などを楽しむといった際も、音を気にしなくていいのはありがたい。

少しでもお得にPCをゲットしたい人は
“最新”にこだわらない選択肢もアリ

 「New Inspiron 15 3000(3505)」は、一世代前とはいえ、Ryzenモバイル・プロセッサーの最上位APUを搭載するだけあって、テレワークやリモート学習などの用途であれば、十分現役なスペックを持っている。最新モデルのPCに比べれば少しパフォーマンスは落ちるが、数万円程度お得に快適なPCを手に入れられることを考えれば一考の価値ありだ。

 とくに今回試用した最上位モデルは、ビジネスマンも学生も使う機会があるだろうMicrosoft Office Personalも付属して、クーポン含め10万円未満という価格は魅力的だ。「ノートPCをなるべく安く買いたいけれど、エントリークラスのモデルではスペックが不安……」といった人はチェックしてみてもいいだろう。

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